文章の表記ゆれを統一して素人を脱却する4つのポイント

表記ゆれ

ポイント①.3種類のローマ字表記を統一しよう

ローマ字には以下のように3種類の表記方法があります。

  • ヘボン式
  • 日本式(旧)
  • 訓令式(日本式)

最初にアメリカから日本に取り入れられたものがヘボン式、その後日本人向けに提案されたものが日本式(旧)、そしてこの二つを合わせたものが訓令式(日本式)です。

ローマ字を表記する上でこれらを混用してしまうと、細部への気配りがされてない印象を読者に与えてしまいます。特に、下記の表に記載したものについては混用しやすいため、どの方式で表記するか統一しておきましょう。

読み方 シュ 納豆(ナットウ)
ヘボン式 shi Tsu n(m) shu ji natto
日本式(旧) si Tu N syu di natto^
nattoo
訓令式(日本式) si Tu n syu zi natto^

ポイント②.ひらがな・カタカナ・漢字の変換を統一しよう

パソコンで文字を変換すると複数のパターンが表示される場合があります。
どの表記でも意味が通っていれば誤りではありませんが、同じ文章内では統一しておきましょう。
以下に具体的な統一のポイントを記載します。

ターゲットの属性を考慮してどの表記で統一するか決める

どの表記で統一するか考える上で、年齢や性別など、ターゲットの属性を考慮することは一つのポイントです。例えば、子ども向けの文章ではひらがなやカタカナを使用し、社説や論文では必要に応じて難しい漢字も使用しましょう。

ひらがな・カタカナ・漢字の変換ルールを決める

  • 例文1:Aの店のリンゴは120円だったけど、Bの店の林檎は100円だった。

例文1では、一つの文章の中で「りんご」がカタカナと漢字で表記されており、まとまりのない印象を受けますよね。意味は伝わりますが、一定の変換ルールを決めておく方が読みやすい文章となるでしょう。

送り仮名のルールを統一する

  • 例文2:今週は会議室でミーティングを行うのですが、来週からは改装工事を行なうため、しばらく別の場所で行います。

例文2では、「行う」と「行なう」が混用されています。この他にも、「表す」と「表わす」、「断る」と「断わる」のように送り仮名が複数存在する場合は、同じ文章に混用しないようにしましょう。

ポイント③.外来語の表記を統一しよう

外来語をカタカナで表記する際、「ヴァイオリン」と「バイオリン」、「プログラマ」と「プログラマー」のように、小母音や長母音の有無が混在しやすいため注意が必要です。特にパソコン用語には外来語が多いので、しっかりチェックしておきましょう。

小母音の表記を統一する

  • 例文3:妹が新しいヴァイオリンを欲しがっている。どうやら昨日の練習で今まで使っていたバイオリンを壊してしまったようだ。

例文3では、「ヴァイオリン」と「バイオリン」が混用されています。日本には元々存在しなかった「V」の発音を表記するため例文のように混在しがちですが、使用する際はどちらかで統一しましょう。

長母音の有無を統一する

  • 例文4:A社のコンピューターの特徴は何と言っても容量だ。他社のコンピュータと比較して圧倒的なHDDを誇る。

例文4では、「コンピューター」と「コンピュータ」で長母音の有無が混在しています。他にも「プログラマー」と「プログラマ」、「メモリー」と「メモリ」などの用語は、長母音の有無が混在しやすく注意が必要です。

ポイント④.数字や記号を統一しよう

数字や記号の表記にも注意が必要です。算用数字と漢数字の使い分けや、記号の使い分けを意識するだけで、クオリティの高い文章が書けるでしょう。
具体的なポイントは以下の通りです。

半角と全角の表記を統一する

  • 例文5:Aの店の林檎は120円だったけど、Bの店の林檎は100円だった。

例文5では、数字の半角と全角が混在しています。読者に雑な印象を与えないよう、どちらかに統一しましょう。

単位の表記を統一する

  • 例文6:彼は100メートル走が得意だ。でも、400m走は苦手としている。

例文6では、「メートル」と「m」が混用されています。「キログラム」と「kg」、「アンペア」と「A」、「¥」と「円」といった単位の表記はうっかり混用しがちですので、ルールを決めておきましょう。

括弧の役目を統一する

  • 例文7:彼は「暑い」と言ったが、彼女は『寒い』と言った。

例文7では、同じようなセリフを表す部分で異なる括弧が使われています。文章内で複数の括弧を使用する場合、セリフは「」、重要な言葉は『』、補足は()のようにそれぞれの役目を決めておきましょう。

日付の表記を統一する

日付を表記する上では、以下のパターンが考えられます。

  • 2019年1月28日
  • 平成30年1月28日
  • 二〇一九年一月二十八日
  • 平成三〇年一月二八日
  • 平成三十年一月二十八日

どれも間違いではありませんが、文章内全体で統一されているようにしましょう。

表記ゆれを統一して読みやすい文章を作ろう

以上、表記ゆれを統一するポイントを紹介しました。表記ゆれによって読み手に悪印象を与えてしまうのはとても残念なことです。ひらがな・カタカナ・漢字・算用数字・漢数字・記号を使い分け、統一された読みやすい文章作りを心がけましょう。

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