検索エンジンの歴史から学ぶSEO対策3つの重要ポイント

検索エンジンは常に進化し続けており、Googleの検索エンジンはより「ユーザー」にコミットするようになりました。ただ、「ユーザーにコミットしたSEO対策とは一体何か?」と聞かれると明確な答えを出すのは難しいですよね。

SEO対策を行うのであれば、過去に成果を上げてきたSEO対策はどのようなものか把握することが必要です。この記事では、検索エンジンの歴史を振り返り、今後のSEO対策を考えていきましょう。

世界初の検索エンジン「Archie」の誕生から現在までの変遷を一覧表で振り返る

最近は、「SEO対策」と聞くとGoogleの検索エンジンにおける対策と捉えることが多いのですが、そもそも検索エンジンはGoogleが開発する前から存在しており、SEO対策も行われていました。

以下に、検索エンジンの変遷を記載します。

年代 変遷内容
1990年 世界初の検索エンジン「Archie」が誕生
1995年 ディレクトリ型検索エンジン「Yahoo!」が誕生
1996年 米Yahoo!がロボット型検索エンジン「Alta Vista」を採用
1990年代後半 Googleがランキング形式の検索システムを採用
2000年 Yahoo!がGoogleの検索システムを採用
2004年 Yahoo!がGoogleとの提携を一旦解消する
2010年 Yahoo!が再びGoogleの検索システムを採用

世界初の検索エンジンにはランキングの概念がなかった

1990年に誕生した世界初の検索エンジン「Archie」にはランキングの概念がなかったため、現在のGoogle検索と比較すると全く別物といえます。

1995年には検索エンジン「Yahoo!」や「Excite」が誕生。この当時はディレクトリ型検索エンジンが主流で、ユーザーは自分が求める情報が含まれそうなカテゴリを選んで、その中から見たいサイトを選択していました。

SEO対策の誕生

1995年頃からSEO対策も行われるようになります。ただ、この時代のSEO対策は、カテゴリ内で上位に表示されるように、タイトルの頭に記号や英数字を付けたり、50音順を意識するなど、現在のSEO対策とは異なるものでした。

ロボット型検索エンジンの登場

1996年に登場したロボット型検索エンジンから現在の検索エンジンに近いシステムとなり、「クローラー」と呼ばれるロボットが各ページを巡回することでサイトを評価し始めます。

1990年代後半にはGoogleが検索結果をランキング形式で表示するシステムを採用しました。Yahoo!もGoogleのシステムを採用するようになったため、現状ではGoogleが検索エンジンの王様となっています。

つまり、現在の「SEO対策」においては、Googleの理念を理解して検索ランキングでいかに上位を取るかが重要です。

SEO対策とGoogleの対応の変遷を一覧表で振り返る

検索エンジンの変遷が理解できたところで、SEO対策の変遷とGoogleの対応について見ていきましょう。

SEO対策 内容 Googleの対応
コメントスパム 外部ブログのコメント欄に大量のコメントやリンクを貼り被リンクを獲得 ・悪質なスパムに対するペナルティ強化
・noffolowタグの使用を推奨
相互リンクスパム 相互リンクを形成することで被リンクを獲得 ・悪質な相互リンクに対するペナルティ強化
・被リンク先も評価対象とする
noscriptスパム サイトを見ただけではわからないようにスパムを仕込む ・悪質なリンクを仕込む方法に対するペナルティ強化
リンクの売買 リンクを売買することで大量の被リンクを獲得 ・Googleガイドラインによる規制強化
・違反に対するペナルティ強化
内容が薄いコンテンツを大量作成 内容が薄いコンテンツを大量に作成 ・2011年「パンダアップデート」
・内容が薄いコンテンツの検索順位低下
コピーコンテンツを大量作成 他サイトをコピーまたはリライトしただけのコンテンツを大量に作成 ・2012年「ペンギンアップデート」
・コピーコンテンツの検索順位低下
根拠がないコンテンツの大量作成 医学的・法律的根拠のないコンテンツを大量に作成 ・2017年「健康アップデート」
・根拠がないコンテンツの検索順位低下

悪質なリンク売買や相互リンクはペナルティ対象に

上表のように過去のSEO対策においては、外部リンクを獲得することが重視されていました。被リンクを増やすことでクローラーの巡回頻度を上げ、Googleの検索エンジンから高評価を得ることを狙っていたのです。

リンクの売買など悪質な手法が横行し、ユーザーにとって価値のないサイトでも上位を獲得できるようになったため、Googleはペナルティを強化し悪質なサイトの検索順位を低下させました。

コピーコンテンツに対する規制を強化

悪質リンクがペナルティ対象になると、コピーコンテンツや内容の薄いコンテンツを大量作成する手法が現れました。サイト内にコンテンツが多く存在すること自体は良いのですが、ユーザーにとって価値のない記事が大量に作成されていたことが問題でした。Googleはパンダアップデートやペンギンアップデートを行い、コピーコンテンツの検索順位を低下させる措置を取ります。

さらに、医学的根拠が不確かな健康情報などが掲載された、いわゆる「WELQ事件」は社会問題として取り上げられたため、Googleは「健康アップデート」を行い、根拠が薄い健康ジャンルの記事の検索順位を下げる対応を取りました。

検索エンジンの歴史から学ぶ3つのSEO対策

ここまで検索エンジンやGoogleの対応の歴史を振り返りましたが、現在はどのようなSEO対策が有効なのか確認していきましょう。

ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作成する

まず確認しておきたいのは、Googleは以下のようにユーザーへ最適な検索結果を提供することを目的としている点です。

完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致する答えを返すものである。

引用元:Google検索の仕組み

つまり、検索エンジンのロボットに対してSEO対策を行うのではなく、ユーザーを対象としたSEO対策が必要になります。安易に被リンクを増やそうとしたり、内容の薄いコピーコンテンツを量産するのは絶対に避けましょう。

良質なコンテンツは自然と被リンクが増える

前述の通り不正な被リンクはペナルティの対象となりますが、被リンクが重要であることは間違いありません。自然な被リンクを受けるためには、やはりユーザーにとって価値のあるコンテンツを作成することが重要です。

Googleも以下のように、質の高いコンテンツは自然と被リンクを獲得できると発表していますので、ここに注力していきましょう。

人を引きつける有益なコンテンツを作成すれば、このガイドで取り上げている他のどの要因よりもウェブサイトに影響を与える可能性があります。ユーザーは閲覧したときに良いコンテンツだと感じると、他のユーザーに知らせたいと思うものです。その際、ブログ投稿、ソーシャル メディア サービス、メール、フォーラムなどの手段が使われます。
自然なクチコミの評判は、ユーザーと Google の両方でサイトの評判を高めるのに役立ちますが、質の高いコンテンツがなければ生まれません。

引用元:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド

根拠や信頼性のある記事を作成する

「健康アップデート」によって、特に医療系などの記事については、専門性や信頼性が求められるようになりました。根拠が不確かな情報や信頼性の薄いリライトコンテンツなどは、ユーザーにデメリットとなるため評価が得られません。

参考元:General Guidelines 3.1、3.2[pdf]

研究機関の論文や公的機関の発表など、信頼性や権威性の高い情報を参照するようにしましょう。例えば、この記事のようにGoogleの公式発表を引用し、引用元を明確に示すことも重要です。

本質的なSEO対策を実施しよう

これまでの歴史を振り返ると、スパムやコピーコンテンツなどの問題が起こるたびに、Googleのアップデートが行われてきたといえます。検索エンジンは日々進化を続けており、今後はますますユーザーを第一に考えたコンテンツが高評価されると予想できます。

歴史から学ぶべきは「コンテンツはユーザーに向けてあるもの」ということであり、小手先のテクニックではなく、「良質なコンテンツを生み出していくこと」こそ本質的なSEO対策といえるでしょう。