テープ起こしに必要な5つのスキルを徹底解説

テープ起こしに必要な5つのスキルを徹底解説

テープ起こしは、インタビューなどの音声データを文字に起こし、文章データとして完成させる仕事です。文字起こしともいいます。

テープ起こしには、具体的にどんなスキルが必要なのでしょう?

 

まず、仕事を請けるための前提として、一般常識や、データの受け渡しのためのパソコン操作のスキルは必要です。

さらに、テープ起こしに必要なのは、文章力、表記の知識、語彙力などです。

テープ起こしには3種類の起こし方があるため、書き分けるスキルも必要です。

こちらでは、テープ起こしに必要な、備えておくべきスキルをご紹介します!

テープ起こしに必要な5つのスキル

テープ起こしに必要な5つのスキル

 

テープ起こしを始めてみたいけれど、どんなスキルが必要でしょう?

「テープ起こしを仕事にしているけれど、もっとスキルアップしたい!」という方も、いらっしゃると思います。

なるほど。

そんな方は、次の6つのスキルに着目し、伸ばしていきましょう。

 

  1. 3種類の起こし方を書き分けるスキル
  2. 表記のスキル
  3. 文章力のスキル
  4. 語彙力のスキル
  5. パソコン操作のスキル

 

上記の5つは、どれもテープ起こしの際に備えておきたいスキルです。

詳しく見ていきましょう。

 

スキル1. 文字の起こし方の3種類を書き分ける

テープ起こしには3種類の起こし方がある

 

テープ起こしには、3種類の起こし方があります。

 

素起こし(=逐語起こし): 音声を忠実に文字化する

ケバ取り :        不要語を削除・修正する

整文 :          読みやすく整える

 

テープ起こしをするなら、上記の3種類の起こし方を書き分けるスキルが必要です。

素起こしとは、音声をそのまま忠実に文字化します。笑い声や相づちなどもそのまま文字に起こします。

ケバ取りは、「えー」「あのー」などの不要語を取り去ります。

整文では、さらに、読みやすく正しく整えます。具体的には、助詞を補ったり、語順を変えたり、話し言葉を修正したりします。

例文で確認してみましょう。

 

【例文:素起こしとケバ取りと整文の違い】

音声: あのー、研修の後でね、話し合ったんですよ、その案件についてを。

【素起こし】

あのー、研修の後でね、話し合ったんですよ、その案件についてを。(音声に忠実)

【ケバ取り】

研修の後でね、話し合ったんですよ、その案件についてを。(ケバを取る)

【整文】

研修の後でその案件について話し合いました。(ケバを取って話し言葉と倒置法を修正)

 

テープ起こしを仕事にするなら、3種類の起こし方理解していて、仕様に沿った起こし方をしなければなりません。

素起こしのコツは何か、ケバ取りの「ケバ」とは何か、整文とはどこまでどのように整えるのか、など、しっかり確認し、できるようになっておきましょう。

 

記事ブログ内でも、3種類の起こし方それぞれについて解説しています。ご確認ください。

 

素起こし・ケバ取り・整文について、それぞれ詳しくご説明した記事があります。こちらもご覧ください。↓

素起こしとは?文字起こしの基本の知識とコツを解説

「ケバ取り」とは?6種類の不要語を削除する!文字起こしのやり方

整文(せいぶん)とは?11のコツを例文で解説!文字起こしの基本

 

スキル2. 表記の知識

表記ルールの知識

 

テープ起こしには、表記の知識が必要です。

テープ起こしの原稿を作成する際は、表記ルールに合わせて行うためです。

もともとライターや編集のお仕事をしていれば、表記の知識はあります。

もしも表記の知識がない場合は、細かく確認しながらの作業になりそうです。

 

例文で確認してみましょう。

 

【例文:音声】

このようにつらいといってください。よろしくおねがいいたします。

 

上記の音声を、よくある間違いを入れて文字に起こしてみます。

 

【例文:間違いのある起こし方】

「この様に辛い。」と言って下さい。宜しくお願い致します。

 

たったこれだけの文章ですが、なんと6つもの表記の間違いがあります。

正しい例文を確認してみましょう。

 

【例文:正しい起こし方】

「このようつらい」と言ってくださいよろしくお願いいたします

 

6つの表記の間違いにお気づきでしょうか。

一つひとつ確認してみます。

 

1 ✕ 様 → ◯ よう

「このように」の「よう」は形式名詞なのでひらがなで表記する。

2 ✕ 辛い → つらい

常用漢字表では「辛」の読みは「シン・から(い)」で「つらい」は含まれないため。

3 ✕ 「。」 → 「 」

「」かぎかっこの文末に句点は打たない。

4 ✕ 下さい → ください

「ください」が補助動詞の場合は、ひらがなを使う。

5 ✕ 宜しく → よろしく

「宜」は、常用漢字表に「よろしい」という読みがないため、ひらがなを使う。

6 ✕致します → いたします

この「いたします」は補助動詞であるため、ひらがなを使う。

 

表記の判断の指針となるのは、文化庁の常用漢字表などです。[注1]

しかし、常用漢字表に一つひとつ照らし合わせていくのは難しいため、参考となる本を手元に置いておきましょう。

次の1冊があると安心です。

 

  • 共同通信社「記者ハンドブック」

 

「記者ハンドブック」は、新聞など、広く出版物の表記の基準とされています。一般的な書店で購入できるので、用意しておきましょう。

ただし、クライアント様の仕様によっては、独自の表記ルールが設定されていることもあります。依頼に合わせて表記ルールを確認しましょう。

 

[注1]文化庁/常用漢字表

 

スキル3. 文章力

テープ起こしに必要な文章力

文章力は、とくに整文の際に重要になってきます。

整文では、読みやすく整えながら文字を起こすため、次の作業をします。

 

  • 話し言葉を書き言葉に修正する
  • 重複した表現を修正する
  • 助詞の補完と修正
  • 語順の入れ替え(倒置法など)
  • 敬語の間違いを修正
  • 曖昧表現・まわりくどい表現を修正
  • センテンスを区切る

 

具体的に見ていきましょう。

音声データの会話のなかでは、話し言葉が多用されます。話し言葉には、文章としては正しいと認められていない表現があります。

 

【話し言葉】

ら抜き言葉

二重敬語

言葉の重複 など

 

これらの話し言葉は、整文では修正します。

ここで、修正するための言葉の知識とセンスが必要です。いわゆる文章力です。

例文で見てみましょう。

 

【例文:整文で読みやすく】

音声: 一番最初にイスタンブールに行かさせていただきました

↓整文

整文後: 最初にイスタンブールに行きました。(重複や敬語の間違いを修正)

 

【例文:整文で読みやすく】

音声: その後、旅したんですよ、あちこちの国を

↓整文

整文後: その後、多くの国を旅しました。(倒置法を通常の語順に修正)

 

整文では、上記のように、話し言葉を書き言葉に修正し、読みやすく整えていきます。

しかし、整え過ぎて、発言者の意図や会話の雰囲気を無視した文章になってしまってもいけません。

文章力が試され、センスや経験が活かされるところです。

文章力を伸ばす本を読んで学びながら、多くの文章を書くことで、上達していくでしょう。

 

スキル4. 語彙力

テープ起こしに必要な専門用語を知っておこう

 

文字起こし・テープ起こしの世界では、「知らない言葉は聞き取れない」といわれています。

確かに、英語のリスニングでも、知らない単語は聞き取りが難しいです。

日本語も同じということでしょうか。

 

スムーズに聞き取るためには、語彙力が欠かせません。

次に請ける仕事が決まったら、その分野の本を読むなどして、専門知識、専門用語を学んでおきましょう。

 

スキル5. パソコン操作のスキル

パソコン操作

在宅でテープ起こしの仕事を請けるためには、まず、音声ファイルをダウンロードしなければなりません。

指定の様式で納品するために、パソコンの操作にも慣れている必要があります。

ファイルにパスワードをかけるよう指示されることもあります。

文章の知識やスキルも必要ですが、スムーズな仕事のために、パソコンのスキルアップにも努めましょう。

 

スキルを磨いて信頼されるテープ起こしライターに

「この音声は、あのライターさんにお願いしたい」

日々、スキルを磨いていけば、いつのまにか、そんなふうに信頼されるテープ起こしライターになられていることでしょう。

時間ばかりかかってしまってお金にならないな…始めはそう思うかもしれません。それでも、言葉の探求や知識の習得を面白いと感じるなら、少し頑張って続けてみてはいかがでしょうか。

一つひとつの案件を丁寧にこなしていけば、スキルが身についているのを実感するときがきます。

そのときまで、ご自身のスキルを、小さくても大切に積み上げていきましょう。

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