喜寿(きじゅ)とは、77歳のお祝いです。
「喜」の略字である「㐂」が「七十七」に見えることが由来といわれています。
喜寿のシンボルカラーは「紫色」です。
プレゼントするアイテムに紫色を取り入れるのが難しい場合、ラッピング、水引きの色などに紫色を取り入れてみましょう。
60歳の還暦(かんれき)、70歳の古希(こき)は中国に由来がありますが、77歳の喜寿(きじゅ)は日本由来のお祝いです。
喜寿のお祝い、プレゼント、メッセージ、NGポイントについてご紹介いたします。
特別なプレゼントを贈りたい方には「自分史」の作成をおすすめします。
目次
喜寿とは77歳のお祝い
77歳をお祝いするのが喜寿(きじゅ)です。
喜寿を祝うシンボルカラーは紫色です。
「喜」の略字は「㐂」です。
「㐂」が「七十七」と読めることから、77歳のお祝いは「喜寿」とされました。
厚生労働省の令和4年簡易生命表によると、男性の平均余命は約81歳、女性の平均寿命は約87歳です。[注1]
77歳がとても貴重なお祝いであることが分かります。
これまでお元気で過ごされてきたことに感謝し、これからもお元気でいていただくように、心を込めてお祝いしましょう。
長寿のお祝い一覧
長寿のお祝いは60歳の「還暦(かんれき)」から始まります。
喜寿は、長寿の代表的なお祝いの中では、3番目のお祝いです。
一覧で見てみましょう。
【長寿のお祝い】
長寿祝い | 年齢 | 色 | 意味・由来 |
還暦(かんれき) | 数え年61歳/満60歳 | 赤 | 干支が一巡する周期
「歴が還る」→「還暦」 |
古希(こき) | 70歳 | 紫 | 杜甫の詩の一節である
「人生七十古来稀なり」より。 |
喜寿(きじゅ) | 77歳 | 紫 | 「喜」の略字が「㐂」
↑七十七に見える |
傘寿(さんじゅ) | 80歳 | 黄・金茶 | 「傘」の略字が「仐」
↑八十に見える |
米寿(べいじゅ) | 88歳 | 黄・金茶 | 「米」の字を分解すると「八十八」になる |
卒寿(そつじゅ) | 90歳 | 紫 | 「卒」略字が「卆」
↑「九十」に見える |
白寿(はくじゅ) | 99歳 | 白 | 漢数字の「百」から「一」を除くと「白」になる |
百寿(ひゃくじゅ)
紀寿(きじゅ) |
100歳 | 桃色 | 100歳だから「百寿」
1世紀だから「紀寿」 |
上記は代表的な長寿祝いです。
他にも、次の長寿祝いがあります。
【その他の長寿祝い】
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※茶寿と皇寿と大還暦は、シンボルカラーはありません。
長寿のお祝いを一覧でご紹介した記事もあります。ご覧ください↓
喜寿のシンボルカラーは紫色
喜寿のシンボルカラーは紫色です。
70歳の古希と同じ色です。
古希の記事でもご説明しましたが、考えられる理由は2つあります。
- 紫色は高貴な色である →敬意
- 紫色は心身を癒やす色である →いたわり
紫色は、古来より高貴な色とされていたため「敬意」を表せます。
また、紫色は心身を癒やす色であることから「いたわり」も伝えられます。
詳しく見ていきましょう。
紫色は高貴な色
紫色は、古来より高貴な色として尊重されてきました。
古い時代、紫色を作ることはとても難しかったことが理由と考えられます。
日本では、紫色を作るためには、紫草(ムラサキ)の根である紫根(しこん)を使っていました。
紫草は栽培が難しい植物です。
また、美しい紫色に生地を染めるためには、何回も染めて色を定着させなければいけません。
貴重な紫色を使うのは、必然的に身分の高い人でした。
聖徳太子の時代の「冠位十二階」では、紫色は最上位の人がまとう色でした。
また、古代西洋では、貝から作られる紫色もありました。
貝から紫色を作るためには、膨大な数の貝が必要であるため、紫色は権力者たちだけが使用できる色でした。
紫色には高貴なイメージがあり、長寿を迎える方に敬意を示すのにふさわしい色です。
紫色は心身を癒やす色
紫色は、心身を癒やす色といわれています。
紫色には次の効果があるとされています。
【精神的な効果】
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【身体的な効果】
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心身を癒やす紫色は、長寿を迎える方に、いたわりの思いを使えられます。
喜寿の祝い方とプレゼント
喜寿のお祝いとプレゼントについてご紹介します。
喜寿の祝い方
喜寿は、祝われるご本人に負担がかからないよう、親しい方と和やかな時間を過ごす祝い方をしましょう。
次のような祝い方がおすすめです。
- 親しい方との食事会
- 温泉地などへの旅行
77歳は、若々しくお元気に活躍される方が多い年代ですが、あまり負担がかからないよう配慮した祝い方がおすすめです。
気を遣わないご親族だけの食事会や、のんびり過ごせる温泉地への旅行を喜ばれる方が多いでしょう。
以前は、喜寿に「紫色のちゃんちゃんこと頭巾」を贈り、記念撮影をする習慣もありました。
しかし、現在では、この祝い方を好まれない方も多いです。
ご本人の希望がないようであれば、紫色のちゃんちゃんこを着ていただくのはやめておきましょう。
また、終活の一環として、ものを減らす努力をしている方もいらっしゃいます。
紫色のちゃんちゃんこのように、その場限りのものが増えるのは嫌がられる可能性もあります。
贈り物をするなら、ご本人の希望に合うものを選びましょう。
喜寿に男性がもらってうれしかったプレゼント
喜寿の男性に贈るプレゼントをご紹介します。
【喜寿の男性へのプレゼント】
グルメ | アイテム | 体験 |
・お酒
・食事券 ・食事カタログギフト |
・紫色のアイテム
・日用品 ・記念品(自分史) |
・旅行(旅行ギフト券)
・温泉(温泉ギフト券) ・旅行カタログギフト |
グルメのプレゼントを選ぶ場合には、健康のために控えているものがないか確認をしましょう。
お酒が好きな男性の場合、特別なお酒が喜ばれます。
しかし、健康状態によってお酒がNGとなっていることもあるため、事前の確認が必要です。
アイテムを贈る場合は、ポイントに紫色を使ったものや、普段遣いできる日用品が喜ばれます。
ものを増やしたくない方には、旅行カタログギフトなどの「体験」をプレゼントするとよいでしょう。
特別なプレゼントを考えているなら、記念品として、人生の軌跡をつづった「自分史」を作成して贈るのもおすすめです。
喜寿に女性がもらってうれしかったプレゼント
「喜寿を迎える母に何を贈ろう…」
そんなお悩みの声をお聞きします。
喜寿の女性に贈るプレゼントをご紹介します。
【古希の女性へのプレゼント】
グルメ | アイテム | 体験 |
・食事券
・食事カタログギフト |
・フラワーギフト
・紫色のアイテム ・小物 ・記念品(自分史) |
・旅行(旅行ギフト券)
・温泉(温泉ギフト券) ・旅行カタログギフト |
花が好きな方であれば、フラワーギフトが喜ばれます。
紫色の花束やプリザーブドフラワーが定番です。
紫色の花を好まれない方の場合、お好きな花を選んでもらって、ラッピングやリボンを紫色にするのもおすすめです。
ものが増えるのを喜ばない方には、旅行カタログギフトなどの「体験」をプレゼントしましょう。
特別なプレゼントを考えているなら、記念品として、人生の軌跡をつづった「自分史」を作成して贈るのもおすすめです。
喜寿お祝いメッセージ
喜寿のお祝いメッセージを例文でご紹介します。
次の3つの思いを伝えられるとよいでしょう。
【喜寿のお祝いに伝えたい3つの思い】
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例文で確認してみましょう。
【例:喜寿のお祝いメッセージ】
喜寿おめでとうございます。
古希のお祝いから変わらずに健康でいてくださってありがとうございます。
いつまでもお元気でいてください。
【例:喜寿のお祝いメッセージ】
お父さん(お母さん)、喜寿おめでとうございます。
私たちの今の幸せはお父さん(お母さん)のおかげです。
ありがとうございます。
これからもお元気で楽しい人生を過ごしてください。
【例:喜寿のお祝いメッセージ】
おばあちゃん(おじいちゃん)、喜寿のお祝いを申し上げます。
いつも私を応援してくれてありがとうございます。
これからもお元気で見守っていてください。
【NG】喜寿のお祝いで気をつけること
喜寿のお祝いでは、避けたほうがよいプレゼントがあるため、気をつけましょう。
- 縁起が悪いもの
- 死を連想させるもの
- お年寄り扱いされていると感じるもの
- 目上の人に贈るのはタブーの品
表で具体的に確認してみましょう。
【喜寿のお祝い:避けたいプレゼント】
縁起が悪いもの |
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死を連想させるもの |
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お年寄り扱いされていると感じるもの |
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目上の人に贈るのはタブーの品 |
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喜寿のお祝いに「自分史」をプレゼントしよう
喜寿のお祝いに特別な贈り物をしたいなら、「自分史」をプレゼントしてみるのはいかがでしょうか。
「自分史」とは、生涯の思い出を大切に仕上げた本のことです。
ご本人の人生の歩みを知ることができる貴重な一冊です。
「自分史」は、ご本人にとって思い出深い内容であるばかりでなく、周囲の方にとっては興味深く学びとなる内容が記されています。
「自分史」の作成を専門で請け負う業者もあります。
「自分史」の知識が豊富なライターがインタビューを行い、丁寧に綴って一冊の本に仕上げます。
大切な人生の軌跡を「自分史」という素敵な一冊にして贈ってみましょう。
喜寿は心を込めてお祝いしよう
喜寿(きじゅ)とは、77歳を迎える長寿のお祝いです。
感謝の気持ちと、これからも元気でいてほしいという願いを込めてお祝いしましょう。
紫色のちゃんちゃんこと頭巾は、ご本人が希望しない場合には無理に贈る必要はありません。
ご本人の希望に合うプレゼントを贈りましょう。
親しい方だけの食事会や温泉旅行など、負担のかからないお祝いがおすすめです。
もしも特別な贈り物をするなら、ご本人の生涯を大切に記した「自分史」をプレゼントしましょう。
「自分史」作成の専門家に依頼すれば、人生の軌跡を一冊の本にできます。
「自分史」は世界に一つだけの貴重なプレゼントになることでしょう。