傘寿とは80歳のお祝い!色と由来&おすすめの贈り物

傘寿(さんじゅ)とは、80歳のお祝いです。

読み方は「さんじゅ」です。

傘の字の略字である「仐」が「八十」に見えることが由来といわれています。

 

傘寿のシンボルカラーは「黄色・金茶色」です。
プレゼントするアイテムに黄色・金茶色を取り入れるのが難しい場合、ラッピング、水引きの色などに黄色・金茶色を取り入れてみましょう。
(紫色とする説もあります)

 

日本の総人口に占める80歳以上の割合は、約10%という調査結果もあります。(2023年)[注1]
日本の人口のおよそ10人に1人が80歳以上ということです。

 

若々しくお元気で傘寿を迎えられる方が増えています。
「ちゃんちゃんこと頭巾」で祝うスタイルにこだわるよりも、ご本人が好む祝い方、プレゼントを考えましょう。

 

傘寿のお祝い、プレゼント、メッセージ、NGポイントについてご紹介いたします。
傘寿をお祝いしないほうがいいという説もありますが、お祝いして問題ありません。

特別なプレゼントを贈りたい方には、80歳の人生の軌跡を綴った「自分史」の作成をおすすめします。

 

[注1]総務省統計局/統計からみた我が国の高齢者ー「敬老の日にちなんでー/高齢者の人口[pdf]

 

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傘寿(さんじゅ)とは80歳のお祝い

傘寿は80歳のお祝い【意味と由来】

 

80歳をお祝いするのが傘寿(さんじゅ)です。

傘寿のシンボルカラーは黄色・金茶色です。

傘」の略字は「仐」です。
「仐」が「八十」と読めることから、80歳のお祝いは「傘寿」とされました。

数え年と満年齢のどちらでお祝いしても大丈夫ですが、現在では、満年齢でお祝いするのが一般的です。

 

総務省統計局が2023年9月に発表した資料によると、日本の総人口に占める80歳以上の割合は10.1%です。[注1]
日本の人口のおよそ10人に1人が80歳以上ということです。

 

お元気で傘寿を迎える方の割合が増えているのが分かります。
「気がついたら80歳を過ぎていた!」
そんなことにならないように、80歳の節目をしっかり覚えておきましょう。

傘寿では、これまでお元気で過ごされてきたことに感謝し、これからも健やかに過ごしていただくように、心を込めてお祝いします。

 

[注1]総務省統計局/統計からみた我が国の高齢者ー「敬老の日にちなんでー/高齢者の人口[pdf]

 

長寿のお祝い一覧

傘寿と長寿のお祝い一覧

長寿のお祝いは、60歳の「還暦(かんれき)」から始まります。

傘寿は、長寿の代表的なお祝いとしては4番目のお祝いです。
表で確認しましょう。

 

【長寿のお祝い】

長寿祝い 年齢 意味・由来
還暦(かんれき) 数え年61歳

満60歳

干支が一巡する周期。

「歴が還る」→「還暦」

古希(こき) 70歳 杜甫の詩の一節である 

「人生七十古来稀なり」より

喜寿(きじゅ) 77歳 「喜」の略字が「㐂」

 ↑七十七に見える

傘寿(さんじゅ) 80歳

金茶

「傘」の略字が「仐」 

↑八十に見える

米寿(べいじゅ) 88歳

金茶

「米」の字を分解する

→「八十八」になる

卒寿(そつじゅ) 90歳 「卒」略字が「卆」 

↑「九十」に見える

白寿(はくじゅ) 99歳 漢数字の「百」から「一」を除く

→「白」になる

百寿(ひゃくじゅ)

 紀寿(きじゅ)

100歳 桃色 100歳だから「百寿」 

1世紀だから「紀寿」

 

上記は代表的な長寿祝いです。

 

他にも、次の長寿祝いがあります。

【その他の長寿祝い】

  • 緑寿(ろくじゅ):66歳「緑」
  • 半寿(はんじゅ):81歳「金茶」
  • 茶寿(ちゃじゅ):108歳
  • 皇寿(こうじゅ):111歳
  • 大還暦(だいかんれき):120歳

 

茶寿皇寿大還暦には、シンボルカラーはありません。

 

長寿のお祝いを一覧でご紹介した記事もあります。ご覧ください↓

長寿のお祝い一覧【還暦・古希・喜寿・傘寿・米寿・卒寿・白寿】自分史を贈ろう

 

傘寿のシンボルカラーは黄色・金茶色

傘寿のシンボルカラーは黄色・金茶色(紫色)

 

傘寿のシンボルカラー黄色・金茶色です。

次の米寿(べいじゅ)と同じ色です。

傘寿の色を紫色とする説もあるため、紫色で祝うこともできます。
古希(70歳)・喜寿(77歳)と紫色が続くため、こちらでは黄色・金茶色をおすすめします。

 

傘寿が「黄色・金茶色」と定められた理由は次の2つが考えられます。

 

  1. 黄色・金茶色は実る稲穂のイメージ→豊穣
  2. 黄色は明るく幸せを呼ぶ色→縁起が良い

 

黄色・金茶色は実る稲穂のイメージがあります。
また、明るく幸せを呼ぶ縁起が良い色でもあります。

80歳をお祝いするのには、豊かで縁起が良い黄色・金茶色がふさわしいとされたのでしょう。

 

黄色・金茶色は実る稲穂のイメージ:豊穣

黄色・金茶色は、実る稲穂を連想させる色で、豊かなイメージがあります。

稲穂には次のイメージがあります。

  • 豊穣
  • 感謝
  • 生命力

 

実る稲穂は豊穣の象徴です。
稲穂が風に揺れる光景は、力強い生命力も感じさせます。
収穫には喜びと感謝の気持ちが溢れます。

実る稲穂を連想させる黄色・金茶色は、長寿を迎える方のイメージによく合います。

 

黄色は明るく幸せを呼ぶ色:縁起が良い

黄色は明るく幸せを呼ぶとされ、とても縁起が良い色です。
黄色は心理学的にもポジティブな影響がある色とされています。

黄色には次の効果があるとされています。

【精神的な効果】

  • 気分を明るくさせる
  • 知性を高める
  • コミュニケーションをスムーズにする

 

【身体的な効果】

  • 交感神経を活性化する
  • 消化を促進する
  • 免疫力を向上させる

 

縁起が良く、気持ちを明るくさせてくれる黄色は、長寿のお祝いにふさわしい色です。

金茶色は、黄色より落ち着いた雰囲気になります。
温かく優しい色を好む方には金茶色を選びましょう。

 

傘寿の祝い方とプレゼント

喜寿のお祝いとプレゼントについてご紹介します。

以前は、傘寿に黄色・金茶色のちゃんちゃんこと頭巾」を贈り、記念撮影をする習慣もありました。
しかし、現在では、ちゃんちゃんこを着ることを好まない方が増えています。
ご本人の希望がないようであれば、ちゃんちゃんこを着ていただくのはやめておく方がよいでしょう。

 

傘寿の祝い方

傘寿の祝い方

 

傘寿のお祝いは、お誕生日に一緒にお祝いをするのが一般的です。
しかし、これにこだわらず、春や秋のように過ごしやすく負担のかからない季節に集まるのもよいでしょう。

ただし、他のお祝い同様、80歳の誕生日当日までに祝うほうがよいとされています。
集まる方の都合などで誕生日当日を過ぎてしまう場合には、事前にその旨を伝えてお詫びの言葉を添えましょう。

傘寿は、数え年・満年齢の、どちらでお祝いしても大丈夫ですが、現在は満年齢でお祝いするのが一般的です。

 

傘寿は、80歳を迎えるご本人に負担がかからないよう、十分な配慮をしてゆったりとお祝いしましょう。

次の祝い方がおすすめです。

 

  • ごく親しい方との食事会
  • ゆったりした旅行

 

ごく親しい方だけで集まる食事会であれば、都合も合わせやすく、ご本人が気疲れしないお祝いができます。

アクティブな方であれば、旅行をするのもよいでしょう。
負担のないよう、温泉地などのゆったりしたプランがおすすめです。

 

祝い方は、ご本人の意向が最優先です。

 

【日程】
・お誕生日と一緒が一般的
・お誕生日当日までの過ごしやすいときに祝うのもよい
※ご本人や集まる方の都合を優先して無理のない日に設定しましょう。

【数え年・満年齢】
・満年齢で祝うのが一般的

【祝う方法】
・食事会
・ゆったりした旅行

 

傘寿(80歳)の男性に贈るプレゼント

傘寿のプレゼント【男性】

 

傘寿男性に贈るプレゼントをご紹介します。

 

【傘寿の男性へのプレゼント】

グルメ アイテム 体験
・お酒

・食事券

・食事カタログギフト

黄色・金茶色のアイテム

・リラックスグッズ

・日用品

・記念品(自分史)

・旅行(旅行ギフト券)

・温泉(温泉ギフト券)

・旅行カタログギフト

 

お酒が好きな男性の場合には、特別なお酒が喜ばれます。
しかし、ご本人の健康状態によってはアルコールを控えている場合もあります。
グルメのプレゼントを選ぶのであれば、健康のために控えているものがないかどうかを確認しましょう。

何かアイテムを選ぶのであれば、リラックスグッズもおすすめです。
自宅で楽しむ時間が増えてくる80歳の方には、上質な部屋着などもよいでしょう。

食品やものが増えることを好まない方には、旅行カタログギフトなどがおすすめです。

 

「傘寿には特別なプレゼントを贈りたい」
そんなときには、記念品として、ご本人の人生の軌跡をまとめた「自分史」を作成するのはいかがでしょうか。
世界に一つだけの特別な贈り物ができます。

 

傘寿(80歳)の女性に贈るプレゼント

傘寿のプレゼント【女性】

 

傘寿の女性に贈るプレゼントをご紹介します。

「傘寿の母に何を贈ろう…」
お祝いも還暦・古希・喜寿と重ねてこられて、そろそろアイデアが出尽くす頃かもしれません。
長寿のお祝いは、ご本人の意向を大切に選ぶことに変わりはありません。

 

【傘寿の女性へのプレゼント】

グルメ アイテム 体験
・食事券

・食事カタログギフト

・フラワーギフト

黄色・金茶色のアイテム

・リラックスグッズ

・記念品(自分史)

・旅行(旅行ギフト券)

・温泉(温泉ギフト券)

・旅行カタログギフト

 

花が好きな方には、フラワーギフトが喜ばれます。
黄色の花束やプリザーブドフラワーがおすすめです。
黄色の花を好まれない方の場合には、好きな花を選んでもらい、ラッピングやリボンを黄色にするとよいでしょう。

年を重ねてご自宅での時間が増えた方には、上質なひざ掛けなどのリラックスグッズもおすすめです。

ものを減らして身軽な生活をすることを好む方も増えています。
その場合には、旅行カタログギフトなどの「体験」をプレゼントしましょう。

「傘寿には特別なプレゼントを贈りたい」
そんなときには、記念品として、ご本人の人生の軌跡をまとめた「自分史」を作成するのはいかがでしょうか。
世界に一つだけの特別な贈り物ができます。

 

傘寿のお祝いメッセージ

傘寿のお祝いメッセージ

 

傘寿のお祝いメッセージを例文でご紹介します。

80歳を迎えるお祝いに、次の3つの思いを伝えられるとよいでしょう。

 

【傘寿のお祝いに伝えたい3つの思い】

  1. 傘寿を迎えるお祝い
  2. 感謝
  3. こらからも元気でいてほしい気持ち

 

例文で確認してみましょう。

 

【例:傘寿のメッセージ】

傘寿おめでとうございます。

いつも私たちを温かく見守ってくださってありがとうございます。

いつまでも元気で優しいお母さん(お父さん)でいてください。

 

【例:傘寿のメッセージ】

おじいちゃん(おばあちゃん)、傘寿おめでとうございます。

いつも励ましてくれてありがとうございます。

これからも健康で長生きしてずっと見守っていてください。

 

【例:傘寿のメッセージ】

傘寿おめでとうございます。

皆が幸せでいられるのはお母さん(お父さん)のおかげです。

これからもずっとお変わりなく長生きしてください。

 

【NG】傘寿のお祝いで気をつけること

傘寿で避けたいプレゼント

 

傘寿のお祝いでは、避けたほうがよいプレゼントがあります。

次の4つは基本的に長寿のお祝いではNGです。気をつけましょう。

 

  • 縁起が悪いもの
  • 死を連想させるもの
  • お年寄り扱いを感じさせるもの
  • 目上の人に贈るのはタブーの品

 

表で具体的に確認してみましょう。

 

【傘寿のお祝い:避けたいプレゼント】

縁起が悪いもの
  • 刃物:縁を切る
  • ハンカチ:手巾が「てぎれ」と読める
  • 緑茶:仏事に用いる
死を連想させるもの
  • 菊の花
  • 白いハンカチ
  • 櫛(くし):「苦・死」を連想
お年寄り扱いを感させるもの
  • 老眼鏡
  • 補聴器
目上の人に贈るのはタブーの品
  • 下着
  • 履物:「下に見ている」「踏みつける」の意味がある
  • 仕事道具
  • 現金

 

傘寿はお祝いしない?

「傘寿はお祝いしない方がいい」という俗説がありますが、お祝いしても問題ありません

 

なぜ傘寿はお祝いしない方がいいといわれるのかというと、次の説があるためです。

 

  • 傘寿をお祝いすると長生きしない

 

傘寿をお祝いすると、それが人生最後のお祝いになってしまうという俗説があります。
これは、全く根拠のない説です。

 

ただし、ご本人や周囲の人が、この説を気にする場合には、無理にお祝いをしなくてもかまいません。
よく話し合ってお祝いをするのかしないのかを決めましょう。

 

傘寿のお祝いに「自分史」をプレゼントしよう

傘寿のお祝いに「自分史」をプレゼントしよう

 

傘寿は80歳を迎える貴重なお祝いです。
傘寿のお祝いに特別な贈り物を考えているなら、「自分史」をプレゼントするのはいかがでしょうか。

「自分史」とは、ご本人の生涯を一冊に仕上げた本のことです。
生まれてからの軌跡を記した、貴重な一冊です。

現在80歳の方であれば、幼少期は戦後を体験されています。[注2]
戦後の体験をつづった「自分史」は、ご本人だけではなく、周囲の方にとっても興味深く貴重な一冊です。

傘寿の方には、ご本人の人生を、ぜひ、「自分史」という形にして残すことをおすすめします。

 

「自分史」の作成を専門で請け負う業者があります。
「自分史」の知識が豊富なライターがインタビューを行い、大切に本に仕上げます。

「自分史」の作成のため、人生を振り返る過程も、80歳を迎える方にとって意義深い時間になることでしょう。

世界に一つだけの尊い人生の軌跡を「自分史」にして贈ってみましょう。

 

[注2]NHKアーカイブス/回想ライブラリー/自分史年表あの時なにをしていましたか?

 

 

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傘寿は心を込めてお祝いしよう

傘寿(さんじゅ)とは、80歳を迎える長寿のお祝いです。

感謝の気持ちと、これからも元気でいてほしいという願いを込めてお祝いをしましょう。

 

「黄色・金茶色のちゃんちゃんこと頭巾」は、ご本人が希望しない場合には贈る必要はありません。
ご本人の希望に合うプレゼントを贈りましょう。

親しい方だけの食事やゆったりした温泉旅行など、負担のかからないお祝いがおすすめです。

 

厚生労働省の令和4年簡易生命表によると、男性の平均余命は81歳、女性の平均余命は87歳です。[注3]

あくまで平均ではありますが、あらためて数字で示されると、一緒に過ごせる時間がいかに貴重であるのかが分かります。

傘寿のお祝いをして、これまでの感謝と敬意を伝えましょう。

 

特別な贈り物をするなら、80年の軌跡をまとめた「自分史」の作成をおすすめします。

 

[注3]厚生労働省/令和4年簡易生命表の概況/主な年齢の平均余命[pdf]

 

 

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