日時・日程・日付の違いとは?意味と使い方を解説

日時・日程・日付の違いとは?意味と使い方を解説

待ち合わせの「日程」は12月25日の10時です。

うーん。待ち合わせの「日時」の方が適切かもしれません。

 

「日時」と「日程」は、予定を伝えるシーンでよく使われます。
意味を混同したまま、なんとなく使われがちな言葉です。

日時・日程の意味をはっきり知って、正しく使い分けましょう。

この記事では、日時・日程・日付の意味と使い方を解説します。
ビジネスシーンでの使い方やよくある間違いも確認しておきましょう。

 

日時・日程・日付の違い

日時・日程・日付の違い

 

日時日程日付は、意味や使い方に違いがあります。

【日時・日程・日付の意味】

日時 年月日➕時刻

例:2025年12月15日 午前10時

日程 予定・スケジュール・日どり

例:12月17日〜12月26日

日付 年月日のみ

例:2025年12月15日

 

使い方を例文で確認してみましょう。

 

【日時・日程・日付の使い方】

集合場所と日時をメールでお伝えします。

出張の日程は12月17日〜12月26日です。

カレンダーの日付に印をつけました。

 

「日時」は、年月日と時刻をピンポイントに示す言葉です。

一方、「日程」は、スケジュールを指す場合に使われます。

「日付」は、シンプルに年月日のみを示します。

 

日時

日時とは

 

日時について詳しく確認してみましょう。

 

日時の意味

日時とは、日付と時刻を意味する言葉です。
また、ある長さの日数と時間も意味します。

 

にち‐じ【日時】

1 日付と時刻。じつじ。「出発の日時」

2 ある長さの日数と時間。「日時がかかる」

[類語]日付・デート・日にち・日取り・期日・時日じじつ・年月日

[引用:デジタル大辞泉]

 

日時の読み方は、「にちじ」です。また、「じつじ」という読み方もあります。

 

日時の使い方【例文】

日時の使い方を例文で確認してみましょう。

 

【例文:日時】

そのイベントの日時は、2026年1月15日 午後6時です。

 

【例文:日時】

会議の日時を変更してください。

 

【例文:日時】

集合する日時を提案します。

 

【例文:日時】

日時の変更は3日前までにお願いします。

 

日時の類語

日時の類語は、デート・日にち・日取り・期日・時日じじつ・年月日、などです。

 

 

日程

日程とは

 

日程について、詳しく確認してみましょう。

日程の意味

日程とは、予定や日どりを意味する言葉です。

「にってい」と読みます。

 

にっ‐てい【日程】

仕事や行事などの、ある一日の、あるいは毎日の予定。また、日どり。「日程をたてる」

[類語]スケジュール・プログラム・予定・行程・旅程・工程・段取り・運び

[引用:デジタル大辞泉]

会議や旅行などの予定の流れ全体を指します。

 

日程の使い方【例文】

日程の使い方を例文で確認してみましょう。

 

【例文:日程】

大阪出張の詳細な日程を教えてください。

 

【例文:日程】

京都旅行の日程を立てる。

 

【例文:日程】

明日の日程を確認しておいてください。

 

【例文:日程】

次のイベントの日程を組む必要があります。

 

日程の類語

日程の類語は、スケジュール・プログラム・予定・行程・旅程・工程・段取り・運び、などです。

 

 

日付

日付とは

 

日付について詳しく確認してみましょう。

日付の意味

日付とは、文書などに記された年月日のことです。

「ひづけ」と読みます。

ひ‐づけ【日付】

 文書などに、その作成・提出などの年月日を記すこと。また、その年月日。「領収書に日付を入れる」

 暦に記された、年月日を表す数字。「午前零時を過ぎて日付が変わる」

[類語]日時・デート・日にち・日取り・期日・時日じじつ・年月日

[引用:デジタル大辞泉]

 

「日付」はシンプルに年月日のみを示し、時刻は示しません。

 

日付の使い方【例文】

日付の使い方ついて、例文で確認してみましょう。

【例文:日付】

書類に今日の日付を記入する。

 

【例文:日付】

賞味期限の日付を確認する。

 

【例文:日付】

予約の日付を間違えないようにしてください。

 

【例文:日付】

パソコンの日付と時刻の設定がずれてしまった。

 

日付の類語

日付の類語は、日時・デート・日にち・日取り・期日・時日じじつ・年月日、などがあります。

 

 

ビジネスシーンの使い分け【日時・日程・日付】

ビジネスシーンでの日時・日程・日付の使い分け

 

ビジネスシーンでの日時・日程・日付の使い分けを解説します。

日時は、日にちと時間、日程は予定や日どり、日付は年月日を伝える場合に使用しましょう。

 

ビジネスシーン「日時」の使い方

ビジネスシーンでは、誤解がないよう正確な日時を伝えることが重要です。

 

【会議やアポイントメントの調整】

    • お打ち合わせの日時につきまして、来週月曜日の14時は、ご都合いかがでしょうか。
    • 次の候補の中から、ご都合のよろしい日時をお知らせください。

 

【メールでの調整】

    • 先ほどお電話にてお約束しました日時を、念のため記載いたします。 【日時: 10月25日(金) 午後3時】
    • 誠に恐縮ですが、ご提示いただいた日時は都合が悪いため、調整をお願いしてもよろしいでしょうか。

 

【イベントやセミナーの案内】

    • 新製品発表会の日時と場所が決定いたしました。
    • メンテナンス作業の日時をお知らせします。

 

 

ビジネスシーン「日程」の使い方

「日程」は、ビジネスシーンでよく使われます。
スケジュール調整など、さまざまなシーンで役立つ言葉でしょう。

 

【日程を調整する】

    • 打ち合わせの日程を調整しています。
    • 日程調整のご連絡ありがとうございます。
    • 来週の日程でご都合のよろしい時間帯はございますか?

 

【日程の候補を尋ねる】

    • 次回のミーティングについて、日程の候補をいくつかいただけますでしょうか。
    • 来週以降で、日程のご希望があればお聞かせください。

 

【日程を変更する】

    • 急なトラブルが発生したため、日程の変更をお願いしてもよろしいでしょうか。
    • 誠に申し訳ございませんが、会議の日程を来週に変更させていただけますと幸いです。

 

ビジネスシーン「日付」の使い方

書類の提出日や、契約締結日など、ビジネスシーンで日付を記入する場面は多くあります。

 

【書類の作成日・発行日など】

    • 契約書には、契約締結の日付を正確に記載する必要があります。
    • この請求書は本日**付(づけ)**で発行いたします。

 

【期限・期日】

    • お支払いの日付は、毎月25日です。
    • 納品の日付を厳守してください。
    • 有効期限は、記載の日付から1年です。

 

【予定の調整】

    • 次回の打ち合わせですが、まずは日付だけでも決定しましょう。
    • 日付の候補をいくつか挙げていただいてもよろしいでしょうか。時間は後ほど調整いたします。

日付といえば、年月日のみを指すと覚えておきましょう。

 

 

よくある間違い

日時・日程・日付のよくある間違い

 

日時・日程・日付は、意味が近いため、混同されがちです。
よくある間違いのパターンを確認してみましょう。

 

パターン1. ピンポイントの日時に「日付」「日程」を使ってしまう

時刻を含むポイントを示しているのに、「日付」「日程」を使ってしまうのは間違いです。

 

【間違いの例】

✖︎ 会議の日付は、12月19日の午後3時です。

⚪︎ 会議の日時は、12月19日の午後3時です。

 

✖︎ 打ち合わせの日程は、12月19日の午後3時です。

⚪︎ 打ち合わせの日時は、12月19日の午後3時です。

 

日付は年月日のみ、日程はある予定の流れを指す言葉なので、上記のようにピンポイントの日時を具体的に示す場合には当てはまりません。

 

パターン2. 数日間の予定全体を指すのに「日時」「日付」を使ってしまう

出張や旅行など、複数日にわたる予定全体を指すのに、「日時」や「日付」を使ってしまうのは誤りです。

 

【間違いの例】

✖︎ バリ旅行は5泊6日の日時です。

⚪︎ バリ旅行は5泊6日の日程です。

 

✖︎ マレーシア出張の日時をお送りします。

⚪︎ マレーシア出張の日程をお送りします。

 

 

日時・日程・日付を正しく使い分けてみよう

曖昧なまま、なんとなく使われてしまいがちなのが、日時・日程・日付という言葉です。

日時:特定の年月日➕時刻
日程:予定・日どり
日付:年月日のみ

上記をシンプルに頭に入れておくと、迷うことはありません。

日常からビジネスシーンまで、正しく言葉を選べるようになるでしょう。