マイクロモーメント4つを意識して利益が上がるコンテンツを作成する方法を解説

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「マイクロモーメント」とは、ユーザーの検索ニーズが生まれた瞬間を意味します。スマートフォンの普及によって、ユーザーは「知りたい!」と思った瞬間に情報にアクセスできるようになりました。そのため、Googleはこのような瞬間的なユーザーニーズを満たすことが重要であると述べています。

この記事では、Googleが提唱する4つのマイクロモーメントと、それを活かしてユーザーの行動を引き起こすコンテンツを作成するポイントをご紹介します。ユーザーニーズを捉えて売上をアップしたいとお悩みのWeb担当者は、ぜひ参考にしてみてください。

マイクロモーメントとは「ユーザーのニーズが生まれた瞬間」のこと

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スマートフォンの普及により、ユーザーはいつでもどこでも情報にアクセスできるようになりました。ユーザーは「知りたい!」と思った瞬間に、インターネットで検索できるのです。

このような状況から、Googleは「マイクロモーメント」という概念を提唱し、ユーザーの瞬間的な検索ニーズを満たすことが重要だと述べています。特に、以下4つのマイクロモーメントが重要とされています。

  • I-want-to-know moments(知りたい)
  • I-want-to-go moments(行きたい)
  • I-want-to-do moments(したい)
  • I-want-to-buy moments(買いたい)

参考元:『4 New Moments Every Marketer Should Know[pdf]』

例えば、何か困りごとがあれば解決するための手段を知りたくなります。また、行きたい場所があればその場所に行く方法を調べ、買いたいものがあればどんな商品か調べますよね。

このような「知りたい!」「行きたい!」と感じた瞬間がマイクロモーメントであり、ユーザーが行動を起こす瞬間であるともいえます。マイクロモーメントをより深く理解するために、4つのマイクロモーメントについて具体的にご説明していきます。

I-want-to-know moments(知りたい)

スマートフォンやタブレットなどの普及に伴い、ユーザーは好きなタイミングで「知りたい」という欲求を叶えられるようになりました。マイクロモーメントにおける「知りたい」というモーメントは、ユーザーが行動を起こすために検索する段階を意味します。

知らないことを調べてみるという行動の起点になるイメージです。そして、調べたことから行動を起こす瞬間が作られる、という流れですね。

I-want-to-go moments(行きたい)

「行きたい」という瞬間もマイクロモーメントであり、ユーザーはこのタイミングで、ある場所へ行くための方法を調べます。特定の場所を検索することもありますが、「東京 ランチ」などと、ざっくりと検索する場合もあります。

I-want-to-do moments(したい)

何かを「したい」という瞬間もマイクロモーメントです。例えば、ダイエットをしたいときはその方法やポイントを検索し、記事を書きたいときはその方法やコツを検索しますよね。ここでも多くのユーザーが「検索」を行います。

このタイミングは、ユーザーは情報を受け取りやすい状況であるため、情報を発信する側にとっては大きなチャンスといえます。

I-want-to-buy moments(買いたい)

「買いたい」というマイクロモーメントはとても重要であり、企業やサービス提供者としては最も注視しておくべきモーメントともいえるでしょう。

売上をアップする大きなチャンスではありますが、前述の3つのモーメント「知りたい」「行きたい」「したい」のタイミングでもユーザーに寄り添えるようなコンテンツを作成することが重要です。3つのモーメントで検索行動を起こしたユーザーにファンになってもらうことで、「買いたい」という行動につながるでしょう。

マイクロモーメントを捉えて良質なコンテンツを作る4つのポイント

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ユーザーは、何かの方法を「知りたい」ときやどこかへ「行きたい」ときなど、さまざまなタイミングで検索を行います。これらのユーザーニーズを的確に捉え、ニーズを満たすようなコンテンツを作ることができれば、ファンを増やし売上をアップできるでしょう。

ここでは、前述の4つのマイクロモーメントを理解した上で、どのようなコンテンツを作れば良いのか解説していきます。

「知りたい」に対する答えを最速で届ける

何かの方法を「知りたい」というユーザーには、その答えをシンプルに最速で届けることが重要です。Web記事は基本的に無料で読めるため、ユーザーが知りたいことになかなかたどり着けなかったり、わかりにくかったりすると、ユーザーはすぐに他のサイトへ移動してしまいます。

以下のポイントに注意してコンテンツ作成をしましょう。

  • 記事タイトルに結論を含める
  • 記事内の最初の見出しでタイトルの答えを記載する

例えば、ダイエットの方法を知りたいユーザーに対しては、タイトルに「〜の方法」や「〜の極意」といった文言を入れておくと良いでしょう。一目で方法を解説した記事だということがわかりますよね。さらに「1ヶ月で◯kg痩せるダイエット方法」など、具体的な結論やメリットを含めておけば、ユーザーが「知りたい」と感じてくれるでしょう。

記事内の構成についても注意が必要です。前置きがだらだらと長く、知りたいことにたどり着けないとイライラしますよね。例えば、ダイエット方法の記事構成において、一番最初の見出しを「ダイエットの重要性」などとするのはNGです。

以下のような、タイトルの答えをシンプルに伝える見出しにしましょう。

  • 効果的なダイエット方法は「◯◯◯」
  • おすすめなダイエット方法◯選

「行きたい」に対してすぐに行動できる情報を提供する

どこかに「行きたい」ユーザーには、以下2つの状況が考えられます。

  1. 具体的に行きたい場所が決まっている
  2. 具体的な場所は決まっていないが、行く目的は決まっている

1のユーザーは、具体的な店名や地名で検索することが予想されますよね。その場合は、お店の口コミや地域の名所、その場所への行き方などの情報を具体的に提供すると良いでしょう。ユーザーの行きたい気持ちを後押ししたり、決定のための判断材料を与えたりできます。

2のユーザーは、「東京 ランチ」などと地域名や目的を組み合わせて検索することが予想されます。この場合は、「東京でランチにおすすめな名店10選」のようなイメージで、目的に合わせて複数の選択肢を提供すると良いでしょう。ユーザーが行動を起こせるような情報を届けるのが重要です。

「したい」に対しては具体的な方法を提供する

何かを「したい」というユーザーは、すぐにでも行動を起こしたいといえます。前述の「知りたい」ユーザーと同様ですが、最速で具体的な方法を提供することが重要です。

例えば、「風呂場 水漏れ」というキーワードで検索するユーザーは、すぐに水漏れを止めたいと考えているでしょう。そんなユーザーに「水漏れの仕組み」などという情報は不要ですよね。水漏れの応急処置方法や修理業者の情報こそ、ユーザーが求めているものです。

ユーザーが行動を起こしやすいタイミングであるため、最速で情報を届け、商品の購入やサービスの契約に結びつけましょう。

「買いたい」という気持ちを後押しする情報を届ける

ユーザーが「買いたい」と思っているタイミングは、最も売上や数字に関わるモーメントです。最終的な行動につながるよう、しっかりと情報を届けましょう。

例えば、化粧品を買いたいというユーザーに対しては、その商品の成分やメリット、価格やキャンペーン情報など、多くの判断材料を届けることが重要です。ランディングページが良い例ですね。そのまま購入できるようクリックすべきボタンなどを設置するとさらに効果的です。

せっかくサイトを訪れてくれたユーザーを逃してしまわないよう、しっかりと対策しておきましょう。

マイクロモーメントを意識して売上をアップしよう!

以上、4つのマイクロモーメントと、それを活かしてファンを獲得したり、売上をアップしたりする方法をご紹介しました。スマホやタブレットが普及した現代においては、ユーザーの瞬間的なニーズにどう答えていくかが重要です。

ライバルサイトと差をつけるためにも、マイクロモーメントを意識してユーザーニーズを捉え、売上につながるようなコンテンツ作りを心掛けましょう。

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