「自分史」とは、自分の人生の歩みを1冊にまとめた本のことです。
自分史作成サービスに依頼して、自分史を作る方が増えています。
ご両親へのプレゼントとして自分史作成サービスを利用するのも一般的になりつつあります。
令和元年の内閣府の調査によると、健康寿命(日常生活に制限のない期間)は、男性が約73歳、女性が約75歳です。[注1]
お元気なときに、人生を振り返り、自分史を作成しましょう。
こちらでは、自分史をプレゼントするメリット、自分でできる自分史の書き方・作り方・自分史作成サービスについてご紹介します。
自分史を作成するのは、思っているよりも労力も時間もかかります。
自分史作成サービスを利用することも選択肢に加えてみましょう。
[注1]内閣府/高齢化の状況/高齢期の暮らしの動向/健康・福祉
目次
自分史をプレゼントしよう
「自分史」とは、1人の人生の軌跡を一冊に仕上げた本のことです。
世界に1つだけの「自分史」を、ご家族にプレゼントしてみましょう。
「自分史」というと、シニア世代の方がご自分の人生を振り返って綴るイメージがあります。
さらに、最近では、自分史作成サービスに依頼して「自分史」を作り、ご家族にプレゼントする方が増えています。
ミドル世代がご両親のお誕生日や長寿のお祝いに「自分史」を作成してプレゼントするのです。
自分史作成サービスに依頼して、ご両親と一緒に作成に参加するのも楽しいでしょう。
自分史を作成する7つのメリット
自分史を作成する7つのメリットをご紹介します。
- 自分の人生の軌跡が残せる
- 自分への理解が深まる
- 自己肯定感が高まる
- 自分の人生を知ってもらえる
- 家族とのコミュニケーションが深まる
- 楽しく脳を活性化できる
- これからの生き方を見つけられる
自分史を作成していくなかで、ご自分の人生を丁寧に振り返ることになります。
自分自身を深く理解し、自分自身の人生に感謝し、ご家族との絆も深まることでしょう。
楽しく脳を活性化させ、これからの生き方を見つける助けにもなります。
詳しく見ていきましょう。
メリット1. 自分の人生の軌跡が残せる
自分史を作成することで、人生の軌跡が残せます。
もし、自分史を作成しなかったとしたらどうでしょう。
ご本人は、人生の歩みを形にしないまま大切なことを忘れてしまうかもしれません。
また、周囲は、貴重な人生経験を共有されず、大切な事柄を知らないままになってしまうことでしょう。
自分史を作成しておけば、ご本人も周囲も、大切な経験をいつまでも残しておいて知ることができます。
ご本人:人生の歩みを忘れずに形にして残せる
周囲 :貴重な人生経験を共有され、知ることができる
世界に1つしかない人生は、自分史にして残すべき価値があります。
自分史を作成すれば、ご本人だけでなく、後世のため、大切な情報として共有されていくでしょう。
メリット2. 自分への理解が深まる
自分史を作成するためには、人生に起きた出来事と感じたことを丁寧に振り返る必要があります。
その過程で、「自分とはこういう人間だった」と深く知ることになります。
自分史の作成では、次のことを明らかにしていきます。
- 自分に影響を与えた出来事
- 自分に影響を与えた出会い
- 人生の岐路における選択
- そのとき感じたこと、考えたこと
人生の転機、成功、挫折、困難を乗り越えた経験など、自分に影響を与えた出来事が何であるか、普段はその全てまでは意識していないものです。
自分史を作成することで、人生の重要事項を丁寧に思い出すことができます。
そのときどきで、助けてくれた人、重要な出会いを思い出すこともあるでしょう。
さらに、その経験の中で、どのように感じ、どのように考え、人生の選択をしてきたのかも改めて振り返れます。
自分の価値観がどのように形成されてきたのか、深く理解するようになるでしょう。
自分を理解することで、人生を肯定し、感謝する気持ちが強くなります。
幸福度が高まり、よい判断ができるようになり、周囲との関係もよりスムーズになることでしょう。
メリット3. 自己肯定感が高まる
人生を振り返ってみれば、自分がいかに力を振り絞って生きてきたのか分かるものです。
転校、受験、留学、就職、転職、転勤、結婚、子育て、引っ越し、離婚、再婚…
人生の転機や試練のときには、誰でも、全力を尽くして乗り越えます。
改めて振り返ったとき、「自分はよくやってきた」という自己肯定感とともに、自信が湧いてくるのを感じるはずです。
自分史を作成しおわる頃には、ご自分をもっと好きになっていることに気がつくでしょう。
メリット4. 自分の人生を知ってもらえる
自分史を作成することで、家族や親しい人たちに自分の人生を知ってもらえます。
お子さん、お孫さんなど、親しい関係の人でも、意外と知らないことはたくさんあります。
特に、ご本人の幼少期や若い頃のことは、意識して話さなければ、知られることもありません。
シニアの方のもつ経験は、歴史的にも重要な意味をもちます。
後世に残しておくべき貴重な経験を、ぜひ、自分史に書き留めておきましょう。
将来的には、時代考証のための重要な資料となることでしょう。
メリット5. 家族とのコミュニケーションが深まる
自分史を作成する過程で、家族と思い出を話すきっかけが生まれます。
- 写真を探す
- 思い出を書き出す
- 作成サービスの取材インタビューを受ける
上記の過程では、家族の手を借りることもあるでしょう。
思い出を話すことで、周囲からの理解も深まります
また、できあがった自分史は、ご自分と家族とのストーリーでもあります。
家族同士もファミリーヒストリーを話し合うきっかけができ、コミュニケーションが活発になることでしょう。
メリット6. 楽しく脳を活性化できる
過去の経験を思い出すことは、脳を活性化し、心を安定させる効果があるとされています。
認知症の進行予防やうつ状態の改善につながる可能性があるとして「回想法」が活用されています。
回想法とは、懐かしい物や画像などを見て思い出を語り合う手法です。
昔を思い出し、思い出を語り合うとき、脳の前頭前野の血流が増え、脳の機能が活性化するともいわれています。[注1]
回想法の継続的な効果として、認知機能、記憶、QOLの改善が報告されています。[注2]
また、自分史作成サービスを利用して、インタビューを受けることも、家族に話すのとは違う楽しみがあります。
自分史のために回想をすることは、楽しみながら脳を活性化し、気分を明るくし、意欲を改善してくれることでしょう。
[注2]国立研究開発法人/国立長寿医療研修センター/あたまとからだを元気にするMCIハンドブック[pdf]
メリット7. これからの生き方を見つけられる
自分史を作成し、ご自分の人生を整理することで、これからの生き方を見つけられることもあります。
- 自分は何が好きだったのか
- 自分が喜びを感じるのはどんなときか
自分史を作成する過程で、思い出を辿っていると、上記が明確になってきます。
もしかしたら、やり残したことが浮かび上がってくるかもしれません。
普段の生活では、自分らしさや本当の願いは、心の奥底にあって意識されないことが多いものです。
自分史を作るときには、自分の過去をゆっくり振り返るため、自分を強く意識するようになります。
これからの生き方をより自分らしく生きるためのきっかけとなるでしょう。
自分史とは
「自分史」とは、生まれてから現在までの人生の軌跡を書き綴ったものです。
自分史作成サービスに依頼すれば、写真や自分史年表なども使って楽しく本にまとめられます。
自分史というと、偉人や成功者が制作するものというイメージをもつ人もいますが、そんなことはありません。
一人ひとりの人生は、全てが歴史的価値もある貴重な経験です。
自分史は、作成するご本人にとっては人生の総まとめをするメリットがあります。
自分自身を深く理解し、これからの人生をより自分らしく生きるきっかけにもなるでしょう。
周囲の人とっては、経験を共有してもらうメリットがあります。
誰かが生きてきた道を知ることは、これからを生きるための指針になることでしょう。
長寿の時代を迎える今、自分史を作成して、人生の記録を残そうとする人が増えています。
自分史のニーズはさらに増えていくことでしょう。
自分でできる自分史の書き方・作り方
「自分史を作ってみたい」
「まずは自分で書いてみたい」
そんな声にお答えして、自分でできる自分史の書き方・作り方を簡単にご紹介します。
こちらでは、簡単な書き方の手順ご紹介します。
- 手順1. 自分史年表をまとめる
- 手順2. ライフステージごとに思い出す
- 手順3. エピソードを選び出す
- 手順4. 構成を作る
- 手順5. 執筆
もし本格的な自分史を作成するなら、ご紹介するより多くの時間と労力が必要です。
本格的な自分史作成は、相談にのってくれる自分史作成サービスに依頼するのをおすすめします。
手順1. 自分史年表をまとめる
自分史を作成するなら、まず、自分史年表を作りましょう。
自分史年表があれば、人生の歩みがひと目で分かるようになります。
自分史年表のテンプレートを使用するとより簡単に作成できるでしょう。
自分史年表に書き出すのは次の4つです。
- 西暦ごとの年齢
- 大きな社会の動き(社会情勢)
- 人生の大きな区切り(入学・結婚・入社など)
- 人生の転機・大きなエピソード
まず自分史年表を作って、エピソードを肉付けしていくのがおすすめです。
自分史年表について詳しく解説した記事もご覧ください。↓
手順2. ライフステージごとに思い出す
ライフステージごとに自分に影響があった出来事を思い出していきます。
- 誕生したとき
- 幼少期(0-6歳)
- 学童期(6-12歳)
- 思春期(13-18歳)
- 青年期(19-39歳)
- 壮年期(40-65歳)
- 老年期(65歳ー)
上記はライフステージの例ですが、ご自分が思い出しやすい区切り方でかまいません。
ライフステージによって、心に残っているエピソードを書き出していきます。
嬉しい出来事、悲しい出来事など、どんなことでも思いつくことはどんどん書いていきましょう。
このとき、次の2つもエピソードに書き添えておくとよいでしょう。
- そのときどきの感情
- その出来事からの学び
例えば、「生徒会の役員になった」という出来事に対しては、次のような感情や学びを書き出します。
「企画するのが楽しかった」(感情)
「みんなに声をかけてもらえて嬉しかった」(感情)
「集団を束ねる難しさを知った」(学び)
「協力してくれる人への感謝を感じた」(学び)
ライフステージによってエピソードの量に違いがあってもかまいません。
どのエピソードを自分史に採用するかは、あとで構成をするときに決めます。
手順3. エピソードを選び出す
手順2では、思いつくままにエピソードを書き出しました。
そのなかから、自分史に載せたいエピソードをピックアップします。
【エピソード例】
- 生まれたときのこと(周囲から聞いた内容)
- 幼少期に好きだった過ごし方
- 学生時代の印象深い経験
- 仕事のやりがい
- 転機
- 配偶者との出会い
- 結婚
- 子どもの誕生
- 子育て
- 趣味
- ライフワーク
書くことがあり過ぎて迷う場合、自分の人生に影響を与えたエピソードを選び出していくとよいでしょう。
手順4. 構成を作る
エピソードを書き出したら、構成を作ります。
次の3つのタイプがあります。
- 時系列式:人生の重大事を時系列に作成する
- テーマ式:「仕事」「生涯の趣味」など、テーマを絞って作成する
- エッセイ式:思いつくままに書き知るす
基本的には、時系列式がおすすめです。
手順5. 執筆
構成を決めたら、いよいよ執筆します。
ピックアップしたエピソードを、さらに深掘りして書いていきます。
写真も添えて、当時の記憶の情景を呼び覚まして表現しましょう。
執筆をしたら、編集と校正が必要です。
誤字脱字をチェックし、より読みやすくなる工夫をします。
これは、誰か別の人に作業してもらうことをおすすめします。
自分だけで編集・校正をする場合には、書き終えて数日してから行うとよいでしょう。
客観的な視点で修正できます。
【注意点】いきなり書き出すのはやめよう
「自分史を書こう!」と決めて、無鉄砲に書き出すのはおすすめできません。
始めは勢いにのって筆が進むかもしれませんが、やがてどこへ向かうのか分からなくなって頓挫してしまうでしょう。
自分史の書き方に決まりはありません。
しかし、無計画にいきなり書き出すのは、筏(いかだ)で大海に漕ぎ出すようなものです。
自分史を作るのは、人生を過去にさかのぼって知っていく壮大な旅でもあります。
ある程度の羅針盤は必要です。
自分に影響を与えた出来事が浮き彫りになるよう、しっかり構成してから書き始めましょう。
【補足】日常的なエピソードも盛り込むと人柄が分かる
事実の羅列だけでは、人柄が伝わりません。
日常的なエピソードをも盛り込み、人柄が分かる自分史を作成しましょう。
例えば、次のようなエピソードを盛り込むと、親しみが湧きます。
- 小さい頃にハマっていたもの
- 好きだった音楽
- ボランティア活動・地域活動
- 趣味
日常の小さな出来事の中にこそ、書き手の人柄が表れます。
ご自分では些細だと思うことでも、ストーリーがグッと引き立つことがあります。
「〇〇に進学」「〇〇に就職」という事実の羅列だけでは無味乾燥な自分史になってしまいます。
せっかく自分史を作成するのなら、人柄が伝わる自分史にしましょう。
「こういう人がこんなふうに生きてきたんだな」
人物像が具体的に伝わるほど、読み手の心を動かします。
自分史年表のテンプレート
自分史年表をご自分で一から作成するのは大変です。
無料で使える自分史年表のテンプレートをご紹介します。
【自分史年表テンプレート】
Microsoft | ・PowerPointで自分史年表を作成
・シンプル |
Digipot | ・フリー素材
・世界の動向、日本の動向も入力できる |
Think over | ・Excel版、PDF版がある
・Googleスプレッドシートで利用可能 ・未来の年表もある |
自分史年表について詳しく解説した記事もご覧ください。↓
自分史を自力で作成するのは難しい4つの理由
文章を書くのが得意な方でも、自分史を自力で作成するのは難しいと感じます。
次の4つの理由が考えられます。
【自分史を自力で書くのが難しい理由】
- 自分を客観的に分析するのが難しい
- 感情に流されすぎずに文章にするのが難しい
- 掲載する写真やエピソードの絞り込みが難しい
- 思考・感情の整理を自分だけでするのは難しい
ご自分の人生には大きな思い入れがあります。
そのため、自分自身だけで人生を振り返り、写真や出来事を取捨選択し、過不足なくまとめるのは難しいのです。
自分だけで作業を進めるうちに、特定のエピソードの記述が膨らんでしまい、前に進まなくなってしまうこともあります。
そんなときは、自分史作成サービスに相談してみましょう。
自分史専門ライターと一緒に楽しく自分史作成ができます。
自分史作成サービスに依頼する4つのメリット
自分史を自力で作成し始めて気がつくのは、自分の人生をまとめることが意外なほど難しいことです。
自分だけで煮詰まってしまうと、本来は楽しいはずの自分史作成も億劫になってしまいます。
せっかく取り組み始めた自分史作成を、途中でやめてしまうのはとてももったいないことです。
自分史作成サービスに依頼すれば、自分史専門のライターがインタビューをします。
人と話すことで、自分では思ってもみなかった大切なエピソードを思い出すこともあるでしょう。
自分では当たり前に思っていたことも、周囲にはとても興味深い話であると気がつくこともあります。
専門家に任せれば、表記ルールに従って読みやすい文章で作成してくれるため安心です。
また、装丁や中身のデザインも、プロならではの美しい仕上がりが期待できます。
【プロに依頼するメリット】
1. 時間と労力を上手に使える 2. 誰にとっても読みやすい自分史ができる 3. 専門家と一緒に取り組めるから楽しい 4. 美しいデザインに仕上がる |
自分史作成サービスに依頼すれば、安心して楽しく自分史作成ができます。
世界に1つのおしゃれな「自分史」をプレゼントしよう
ご両親に、世界に1つだけのおしゃれな「自分史」をプレゼントしてみましょう。
還暦(60歳)や古希(70歳)などの長寿のお祝いに、特別なプレゼントをするなら、「自分史」がおすすめです。
節目の年齢ではなくても、そろそろ人生を振り返りたいと思ったなら、お元気なときに自分史作成に取り組むとよいでしょう。
自分史を自力で作成するのは、時間も労力もかかる孤独な作業です。
作成サービスを利用すれば、専門家と一緒に楽しく人生を振り返ることができます。
誰にとっても読みやすく、デザインも美しい自分史の仕上がりを期待できます。