この記事は、コンバーション率や成約率は一旦横に置いて、単純にアクセスを集める事を考えた時に陥りやすい3つの罠を紹介します。
例えば「登山服」のサイトを作ってオーガニックアクセスを集めたいと考えて、なんとなく「登山服 メンズ」で記事を作ればアクセスが集まるのではと思って、記事を作る。
↓
お金も時間もかけていろいろ頑張る
↓
検索1位になる
↓
1日あたりのアクセスが10人…
アクセスを狙っているのにこれでは報われませんね。
記事を書く前段階で準備しなければいけない事をまとめました。
目次
1・そのキーワードを狙って本当にアクセスが集まるのか?
まずは検索エンジンからのオーガニックアクセスを対象にしているからには、「そのキーワードでどれだけ検索されているか?」を知った上で記事を作成しなければいけません。
先ほどのように「なんとなく検索されていると思った」は論外です。
【キーワードプランナー】
https://adwords.google.com/ko/KeywordPlanner/Home
こちらはグーグルが無料で提供しているツールで、「グーグルでそのキーワードが月間どれだけ検索されているか」をざっくりした数値で見る事が出来ます。
日本では2016年現在での検索エンジンシェアはGoogle6、Yahoo!3、Bing!1なので、キーワードプランナーの数値の約1.7倍の数字が日本で検索されていると考える事が出来ます。
ですので、そのキーワードで検索順位が1位になった時にそれだけのアクセスが期待出来ると予想出来ます。
早速、「登山服 メンズ」でキーワードプランナーにかけてみましょう。
「登山服 メンズ」ではグーグルだけで月間170検索されていますので、主要3検索エンジンの合計検索数は289とわかります。
170 × 1.7 = 289
つまり、検索で1位になっても一日あたり10人しか来てくれないという事がわかります。
ん?
キーワードツールの下の方に、、、
良さそうなキーワードがたくさんありますね。
キーワードツールは、関連性の強いキーワードを表示してくれますので、記事作成やサイト制作の際、非常に役に立ちます。
というか、これがないと始まらないと言ってもよいですね。
競合性もざっくりですが「低・中・高」と表示されていて、そのキーワードがライバルから狙われているかを見ることが出来ます。
登山服を販売するサイトという事を考えると、上から3つ目の「登山 ファッション」が月間9900検索で、競合性も「低」です。
なんだかいけそうな感じがしますね。
2・ライバルサイトに勝つことが出来るのか?
それでは早速グーグルで「登山 ファッション」と検索してみましょう。
検索しただけで、こんなにたくさんの情報がわかります。
広告がない
広告がないキーワードは、そのキーワードでのアクセスがコンバージョンに繋ががる見込みが薄い事を示しています。
「登山 ファッション」で広告を出していた企業は今までもいたでしょうし、これからも出てくると思います。
しかし、出したは良いけど、アクセスばかりで一向に商品を買っていかないという状況で、「広告を出してマイナスの収益で終わった跡」の可能性が高いです。
なるほど、このキーワードは購買意欲の強い登山者を呼ぶことが出来ないキーワード、もしくはいるけど、採算が合わないという事がわかります。
ECサイトと広告収入型のサイトが多い
ECサイトはこのキーワードで広告を打っても採算は取れないが、SEOでなら採算が取れる事を示しています。
薄利多売系のビジネスだという事がわかります。
話を元に戻しますが、ECサイトはもちろんお金も時間もかけてSEOを行っていますし、大型キュレーションまとめサイトもお金がかかっていますので、本気中の本気でサイト運営しています。
この10記事に割って入るには、かなり骨の折れる仕事だという事がなんとなくですがわかります。
しかし、ビジネスによっては「骨が折れようと、腕が取れようと、このキーワードでアクセスを集めなければいけないんだ!!」という人もいらっしゃると思います。
確かな根拠に基づいた理由でしたら、先に進むしかありません。
3・その記事に独自性を持たせる事が出来るのか?
ではどうするか?
方法は2つあります。
1・これらのサイトより大型サイトを作る
2・これらのサイトと趣向の違う独自サイトを作る
1は厳しいので、2で行きましょう。
グーグルは、、、というよりも、人は誰だって、同じ情報を連続して見たくはありません。
「登山する時に、みんなどんなファッションで登ってるのかな。実際の登山者のファッションとか見てみたいな」
と思い、
「登山 ファッション」
と検索した時に、
検索1位から、ECサイト、2位ECサイト、3位ECサイト、4位ECサイト、5位ECサイトと並んでいては、そもそもみんなグーグルを使わなくなるでしょう。
1位がECサイトなら、2位は登山に関する情報あれこれ、3位登山まとめサイトといった具合に、グーグルは基本的に「趣向の違うサイト」をずらっと並ばせたいのです。
しかし、現実はサイト間の力の差が大きすぎて、アフィリエイトサイトばかりが並ぶジャンルもあったり、メーカーページしか並ばないジャンルがあったりと、グーグルもさぞ困っていると同時に対策を強化してくるはずです。
ですので、「趣向の違うサイト」「独自コンテンツがあるサイト」を作るだけで、自サイトが上がる可能性が非常に大きくなります。
本当の意味で優良な独自コンテンツであれば、この強豪サイト群に割って入る事が出来るでしょう。
独自コンテンツとは?
独自コンテンツについてお話すると、h3の見出しでは決して済ます事は出来ず、話しても話しきれません。
まず、独自コンテンツやオリジナリティのあるコンテンツというと、「画像を独自に作る」「文章の言い回しを変えてみる」と大真面目に伝えているサイトがたくさんありますが、そんな事ではオリジナルコンテンツが見えてもいません。
上記の画像そのものが、独自コンテンツを表しています。
それではまず、自分がお茶屋を営んでいると考えて下さい。
商店街の一角にお茶屋が10件並んでいる場所が、あなたの勝負する場所です。
ただし、お店の大きさは違います。
既に大型老舗お茶屋が10件中5件幅を効かせている状態です。
あなたは小さい方のお茶屋で新参者です。
売っているものは、緑茶、玄米茶、ジャスミン茶。変わらないどころか、老舗お茶屋の方が品揃えは断然多いです。
お客様があなたのお茶屋に来る理由はひとつもありません。
どうしますか?
そうです。
日本茶屋「おちゃらか」さんの様に、老舗お茶屋に並んでいない商品を並べます。
あなたのお茶屋に行かないと買えないお茶を売るんです。
「あのお茶屋は面白いお茶を仕入れている」
「こだわりがある」
となると、第2波として更に良い効果も出てきます。
「老舗お茶屋のお茶より、こっちのお茶の方が美味しい気がする」
「このお茶と一緒に、ついでに湯のみ茶碗も買っていこう」
こういった効果がどんどん膨らんでいきます。
そうは言っても、珍しいお茶なんて少ないし、そもそも老舗お茶屋さんにも珍しいお茶がたくさん並んでいる状況だったら、あなただったらどうしますか?
私はお茶の素人ですので正しいかどうかわかりませんが、その場で試飲も出来る様な小さなカフェスペースを作るかもしれません。
「他の店にないものを作る」
これが独自コンテンツの考え方の基本です。
「画像を変えてみる」「文章のニュアンスを変えてみる」
これは、陳列方法を変えてみる、箱のラベルを張り替えてみる、といったレベルと同じ事で、客足にあまり影響がないと言えます。
そんな事では人もグーグルも「このお店は他のお店と違うな!」と評価してくれませんね。
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