二重表現とは?「頭痛が痛い」に気をつけよう【言い換え一覧】

二重表現とは?「頭痛が痛い」に気をつけよう!【一覧】

昨日から頭痛が痛くて

「頭痛」が「痛い」は二重表現です!

 

「頭痛が痛い」は、「頭が痛いことが痛い」と、意味が重なる二重表現です。
正しくは、「頭痛がする」「頭が痛い」と表現します。

✖︎ 頭痛が痛い

頭痛がする
頭が痛い

二重表現とは、同じ意味の言葉を重ねて使う表現のことです。
重複表現ともいわれます。

会話や文章で、二重表現をつい使ってしまうことがあります。
相手に「なんだか変」と思われているかもしれないため、要注意です。

こちらでは、よくある二重表現と正しい言い換えを、一覧で紹介します。

慣用句として定着している二重表現もチェックしてみてください。

 

二重表現とは:同じ意味の言葉を重ねて使う表現

二重表現とは

 

二重表現とは、同じ意味の言葉を重ねて使う表現のことです。

 

例えば、次の言葉が挙げられます。

 

  • 「頭痛が痛い」
  • 「最もベストな」
  • 「必ず必要です」

 

意味は分かりますが、見過ごすわけにはいなかい表現です。

 

「頭痛が痛い」

「頭痛」は、「頭部の痛み」のことです。

「頭痛が痛い」は、「痛い」が重複しています。

 

✖︎「頭痛が痛い」

◯「頭痛がする」「頭が痛い」

 

「最もベストな」

「ベスト」にには、「最上」「最もよい」ということです。

「最もベスト」は、「最」が重複しています。

 

✖︎「最もベスト」

◯「最もよい」「ベストな」

 

「必ず必要です」

「必要」は、「必ず要ること」です。

「必ず必要」は、「必ず」が重複しています。

 

✖︎「必ず必要です」

◯「必要です」「必ず要ります」

 

【一覧】よくある二重表現と正しい言い換え

二重表現と正しい言い換え

 

よくある二重表現と正しい言い換えを、一覧表で確認してみましょう。

つい使ってしまいそうな言葉が見つかるかもしれません。

 

熟語の二重表現

熟語の二重表現

 

熟語と、その意味が重複している二重表現があります。

熟語に意味が含まれているのに、さらに同じ意味の言葉を重ねて使ってしまうケースです。

 

二重表現 正しい表現
✖︎ 頭痛が痛い 頭痛がする

頭が痛い

✖︎ 必ず必要です 必要です

必ず要ります。

✖︎ 後で後悔する 後悔する

後で悔やむ

✖︎ 被害を被る 被害を受ける

害を被る

✖︎ 馬から落馬する 落馬する

馬から落ちる

✖︎ 今の現状では  現状では

 今の状態では

✖︎ 内定が決まる  内定する

 内定を得る

✖︎ あらかじめ予約する  予約する

あらかじめ申し込む

✖︎ 日本に来日する  来日する

 日本に来る

✖︎ アメリカへ渡米する  渡米する

 アメリカへ渡る

✖︎ 過半数を超える  過半数を占める

 過半数に達する

✖︎ いまだに未解決  未解決

 いまだに解決していない

✖︎ 元旦の朝  元旦

 1月1日の朝

✖︎ 挙式を挙げる  挙式する

 式を挙げる

✖︎ 加工を加える  加工する

 手を加える

✖︎ 返事を返す  返事をする

 返信する

✖︎ 余分な贅肉  贅肉

 余分な肉

✖︎ 全てを一任する  一任する

 全てを任せる

✖︎ 慎重に熟慮する  熟慮する

 慎重に考える

✖︎ 違和感を感じる  違和感を覚える

 何かがおかしいと感じる

✖︎ はっきり明言する  明言する

 はっきり言う

✖︎ 予期せぬ不測の事態  不測の事態

 予期せぬ事態

✖︎ 一番最後に  最後に

 一番、後に

✖︎ まず最初に  まず

 最初に

✖︎ 全く皆無である 皆無である

 全くない

✖︎ 尽力を尽くす ◯ 尽力する

 力を尽くす

✖︎ 炎天下のもと 炎天下

炎天のもと

✖︎ 色が変色する 変色する

 色が変わる

✖︎ 伝言を伝える 伝言する

 伝える

✖︎ 最後の切り札 切り札

 最後の手段

✖︎ 途中で中断する 中断する

 途中でやめる

✖︎ 古来より 古来

 古(いにしえ)より

✖︎ 車に乗車する 乗車する

 車に乗る

✖︎ 満天の星空 満天の星

 

 

接頭語・接尾語の二重表現

接頭語・接尾語の二重表現

 

接頭語(「約」など)と、接尾語(「〜ほど」など)が、重複してしまうことがあります。

強調したい場合に使ってしまいがちな表現ですが、冗長な印象を与えてしまうため、注意しましょう。

 

二重表現 正しい表現
✖︎ 約10分ほど ◯ 約10分

10分ほど

✖︎ 約100人ぐらい ◯ 約100人

100人ぐらい

✖︎ 各チームごと 各チーム

 チームごと

✖︎ 第1回目 第1回

 1回目

✖︎ およそ5分程度 およそ5分

5分程度

 

カタカナ語の二重表現

カタカナ語の二重表現

 

外来語(カタカナ語)に含まれている意味を重ねて使ってしまうことがあります。

一覧表で確認してみましょう。

二重表現 正しい表現
✖︎ リピートして繰り返す リピートする

繰り返す

✖︎ 最もベスト ベスト

一番良い

✖︎ クリスマスイブの夜 クリスマスイブ
✖︎ 思いがけないハプニング ハプニング

思いがけない事態

✖︎ 開演をスタートする 開演する

〇〇がスタートする

✖︎ 断トツの一位だ 断トツだ

断然一位だ

✖︎ 製造メーカー メーカー

製造会社

✖︎ エピソードの話 エピソード

逸話

 

【使用OK】慣用句として定着している二重表現もある

慣用句として定着している二重表現

 

二重表現には、慣用句・慣用表現として定着し、一般的に使われているものもあります。

これらは、語句の意味が重複していても、問題なく使用されています。

二重表現 解説
歌を歌う 「歌う」のは「歌」なので、意味が重複している
踊りを踊る 「踊る」のは「踊り」なので、意味が重複してる
満面の笑み 「満面」は「顔全体」と言う意味がある

「笑み」は顔に浮かべるものなので、意味が重なる

徹夜で夜を明かす 「徹夜」は「夜を徹する」という意味なので「夜を明かす」と意味が重なる
年の瀬が迫る 「年の瀬」は「年の終わりが迫った時期」を指す

「迫る」と意味が重なる

白羽の矢が立つ 「白羽の矢」だけで「指名」の意味がある

 

二重表現のチェック方法

二重表現チェック方法

 

文章を作成するときに、二重表現をチェックする方法をご紹介します。

 

  1. ゆっくり意味を確認してみる
  2. カタカナ語を訳して考えてみる
  3. 接頭語・接尾語の意味を考える
  4. 短い言葉に置き換えられないか考える
  5. 辞書で正確な意味を調べる
  6. 文章校正ツールを利用してみる

 

ゆっくり意味を確認してみる

「怪しい」と感じた部分の意味を考えてみます。

 

【例:熟語を分解する】

「後で後悔する」

「後悔」は「後で悔やむこと」

「後で後で悔やむ」は意味が重なっていておかしい

 

カタカナ語を訳して考えてみる

カタカナ語を訳して考えてみましょう。

 

【例:カタカナ語を訳してみる】

「リピートを繰り返す」

「リピート」は「繰り返すこと」

「繰り返すを繰り返す」は意味が重なっていておかしい

 

接頭語・接尾語の意味を考える

始まりと終わりの言葉が同じ意味になっていないか考えてみましょう。

 

【例:接頭語・接尾語の意味を考える】

 

「約100人ぐらい」

「約」と「ぐらい」の意味が重複している

 

短い言葉に置き換えられないか考える

文章をよりシンプルにできないか、常に考えましょう。

 

【例:短い言葉に置き換える】

「まず最初に、これについて説明します」

「最初に、これについて説明します」←意味が分かる

「まず、これについて説明します」←意味が分かる

二重表現かもしれない

 

辞書で正確な意味を調べる

違和感があるなら、すぐに辞書で調べることを習慣にしましょう。

【例:辞書で正確な意味を調べる】

「過半数を超える」

「過半数」について辞書で調べてみる

「過」には「程度を超える」という意味がある

「半数を超える数を超える」になってしまう二重表現であると判断できる

 

文章校正ツールを利用してみる

二重表現をチェックしてくれる文章校正ツールもあります。

文章校正ツールは、文章をコピー&ペーストすると、二重表現になってしまっている部分を指摘をしてくれるでしょう。

自分だけでは気がつきにくい間違いや、見落としていた部分を見つけるのに役立ちます。

 

二重表現のほかにもある!冗長な表現

冗長な表現

 

二重表現のほかにも、冗長な表現はあります。

よりシンプルな文章になるよう、常に意識していきましょう。

 

【例:「することができる」】

簡単に写真を加工することができる。

簡単に写真を加工できる。

 

【例:「〜ということ」】

彼が正直であるということは、誰でも知っている。

彼が正直であることは、誰でも知っている。

 

【例:「〜と思います」の多用】

この資料はわかりやすいと思いますし、説得力もあると思います。

この資料はわかりやすく、説得力もあります。

 

【例:「いわば」】

彼女は、いわばチームの司令塔だ。

彼女は、チームの司令塔だ。

 

文章を作成するときには、「この言葉は本当に必要だろうか?」と考えます。

もし取り除いても意味が通じるようなら、取り除いてしまいましょう。

シンプルに伝わる文章は、読み手に負担をかけません。

 

二重表現を使っていないか確認しよう

知らないうちに使っていた二重表現もあるのではないでしょうか。

語句に意味が含まれているのを知らない場合や、強調したい場合に、つい使ってしまうのが二重表現です。

 

推敲するときや、編集するときには、二重表現がないかも念入りにチェックしましょう。