説得力のある文章はここが違う!誰でも使える5つのテクニック

5つの星

Webライティングにおいて重要なポイントの一つは説得力です。読者に納得してもらうためには、正しい情報とその根拠を集め、わかりやすく論理的な文章を届けなければなりません。

誰でも簡単に情報を発信できるようになったため、インターネット上は情報で溢れています。その中で、「この文章は説得力がある」、「このサイトは信頼できる」と感じてもらうためにはどこに注意すれば良いのでしょうか。

この記事では、誰でも簡単に使える5つのテクニックを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

説得力のある文章を書くための5つのテクニック

会話で相手を説得する場合は、言葉の他にも表情や身振りなどが用いられますが、文章で相手を説得する場合には、文字しか手段がありません。説得するだけでなく、場合によっては商品購入やサービスへの申し込みを促すこともあるでしょう。

実は以下のような簡単なテクニックで説得力を高められます。

テクニック1. 「なぜ」を強調する

早い段階で読者の心をつかむためには、「なに」ではなく「なぜ」を強調するようにしましょう。

なぜ → どのように → なにを

この順番で文章を書くと説得力のある文章になります。例えば下記のような車を紹介する記事を書くとします。

例文1:
「この車は全長4メートル、幅2メートルで小回りが利くサイズの車です。燃費が良く、高級のレザーシートを装備しています。家計に優しい車ですし、おしゃれな内装を求める方にもおすすめです。」

例文1は、商品の具体的な説明から始まっています。このように「なに」から始めると、急に商品を売り込む印象となり、読者の共感が得られず、説得するのは難しいでしょう。

例文2:
「私たちはみなさまに快適なドライブを提供するため、細部のデザインまでこだわり抜いています。誰でも運転しやすい小回りの利くサイズ感が設計のポイントです。具体的なサイズは全長4メートル、幅2メートルです。」

例文2では、文章の初めに「なぜ」をもってきました。「なぜ」この車を作ったのか、「どのように」設計したのかを述べた上で、具体的な「なに」を説明することで説得力が高まります。

テクニック2. 具体的な数値や結果を盛り込む

2つ目のテクニックは具体的な情報を意識的に盛り込むことです。曖昧な表現では読者がどのように解釈するかわかりませんし、具体的な数値を示すことで信憑性が高まります。

例文3:
こちらはすぐに審査が通ることで評判の消費者金融です。

例文3の中で、「すぐに」という表現がありますが、どのくらいの早さなのか曖昧ですよね。また、どのくらい「評判」が良いのかもわかりません。読者に疑問を抱かせないよう以下のように修正してみましょう。

例文4:
こちらは最短30分で審査が通る消費者金融です。利用者の90%以上の方にご満足頂いております。

例文4では具体的な数値を記載することで、曖昧さがなくなりました。具体的な情報は読者の判断基準にもなりますし、根拠のあるデータを示すことで説得力も高まります。

人によって受け取り方が異なる「かわいい」、「美しい」、「かっこいい」、「優しい」といった表現についても、具体的な例や数字で表現することを意識しましょう。

テクニック3. 客観的な根拠を明確に示す

説得力のある文章を書く3つ目のテクニックは、情報の根拠を示すことです。書き手の視点に加えて客観的な視点を示すことで、より説得力のある文章となります。

以下のような根拠を記載することで説得力が高まるでしょう。

  • 法的根拠
  • 統計的根拠
  • 心理学的根拠
  • 科学的根拠

法的根拠

例文5:
無断で他人の記事をコピーして、自分のブログに掲載してはいけません。なぜなら、他人の作品は著作権法により保護されており、違反すると罰金や懲役が課せられるからです。

例文5では法的根拠を記載して説得力を高めています。WEB上の文章であれば引用元として権威のある公的機関のURLなどを記載しておくことで、さらに信頼性が高まるでしょう。

統計的根拠

例文6:
自動車や食品メーカーに勤務している人は、リクナビの統計によると平均勤続年数14.2年、平均年齢39.8歳となっており、他のサービス業に勤務する人よりも勤続年数が長い。

例文6では統計的根拠を用いて解説しています。単に「勤続年数が長い」と書くよりも、調査結果を元に具体的な数値を示す方が信頼性は高まりますよね。

心理学的根拠

例文7:
集中力を持続させるためには、中途半端に切り上げる方が良い。ザイガルニックという心理学者は、中途半端になっている作業や仕事は頭に残りやすい、ということを実験により証明した。

例文7では心理学的根拠を示しています。主観だけでなく、客観的な視点を加えることで説得力が高まるのです。

科学的根拠

例文8:
ある栄養素を制限するダイエット方法は健康的ではありません。ハーバード公衆衛生大学院の研究者たちの最新の研究論文によると、低脂肪食を食べていた人と高脂肪食を食べていた人の体重の変化には差がありませんでした。

例文8では研究論文という科学的な根拠を示しています。それぞれの分野で専門的な知識のある人が発信する情報を引用すれば、説得力のある文章が書けるでしょう。

テクニック4. 一般的な意見に反対するときはデータを活用する

テクニック2と3でも述べたように、具体的な数値や根拠は説得力を高めてくれます。特に社会一般に言われている考え方に反対するときは、テータを活用するのが有効です。

例文9:
仕事が嫌いな人が多いと言われていますが、実際には違います。多くの人が仕事にやりがいを感じているのです。

例文9では一般的な意見に異を唱えていますが、何の根拠もないため説得力がありませんよね。この文章に具体的なデータを盛り込むと以下のようになります。

例文10:
仕事が嫌いな人が多いと言われていますが、独自のアンケート調査によると、30代以上の約8割の人が仕事にやりがいを感じていると答えています。

一般的な考え方を覆すにはそれなりの根拠が必要です。具体的な割合や人数、年齢などのデータを提示し、読者に納得してもらいましょう。

テクニック5. 繰り返しで「単純接触効果」を狙う

5つ目のテクニックは、重要な情報を繰り返すことです。人は繰り返し同じ内容に触れることで、その情報について好意的な印象をもつようになります。これは心理学的には「単純接触効果」と呼ばれ、文章作成時にもこの効果を利用できます。

最も強調したい部分や主張したいことを繰り返し記載することによって、最終的に読者がその情報を受け入れやすくなるのです。

この効果を利用する場合は、まず重要な部分を明確に設定しておく必要があります。そして、同じ主張を最後まで貫き、全体的に筋の通った文章となるよう意識しましょう。

説得力のある文章に共通する3つの特徴

ここまで、文章に説得力をもたせるテクニックを紹介しました。さらに、この項目では説得力のある文章に共通する特徴を解説しますので、文章作成時にはぜひ取り入れてみてください。

特徴1. 説得力のある文章には「具体表現」と「抽象表現」が揃っている

表現には「具体表現」と「抽象表現」の2つがあります。具体的な情報を取り入れることはテクニック2で紹介したのですが、そこに抽象的な情報を組み合わせることで、さらに説得力が高まるのです。

まずは「抽象表現」のみの例文11を読んでみましょう。

例文11:
社会人の中にもうまく時間をつくり、運動をしている人はたくさんいます。

この文でも意味は十分理解できますが、具体的な情報が全くないため記憶には残りません。では逆に、「具体表現」のみの例文12はどうでしょうか。

例文12:
30歳になる私の友人は、会社員として毎日20時頃まで働いているのですが、休日は景色の良い川沿いの道を探して、ランニングしながらSNSに写真を投稿しています。

かなり具体的ではありますが、あまりに個人的なため共感ポイントがありません。「具体表現」と「抽象表現」をバランス良く使った例文13を見てみましょう。

例文13:
30歳になる私の友人は、会社員として毎日夜遅くまで働いているのですが、休日は景色の良い川沿いの道をランニングしながらSNSに写真を投稿しています。このように、社会人でもうまく時間をつくり、運動することでストレスを解消することが大切です。

「具体表現」から「抽象表現」へとつなげることで、個別事例が一般化されて読者へのメッセージとなりましたね。このように具体的な表現と抽象的な表現を行き来しながら、説得力のある文章を書いてみましょう。

特徴2. 説得力のある文章は「三段論法」で構成されている

三段論法を使えば、文章を書くのが苦手な方でも簡単に説得力のある文章を作成できます。三段論法とは、

  1. 大前提
  2. 小前提
  3. 結論

という3つの段階に分けて結論を導き出すという文章の書き方です。大前提では誰もが知っている事実を記載し、小前提では具体的な事実を記載します。この2つを前提として最終的な結論へと導くのです。

具体的には以下のようになります。

  1. 大前提:社会人は忙しい
  2. 小前提:私は社会人である
  3. 結論:よって私は忙しい

もし、結論に複数の選択肢がある場合は、無理に一つにまとめるのではなく、以下のように読者に選択してもらうと良いでしょう。

  1. 大前提:◯◯と▽▽は効果抜群
  2. 小前提:◯◯はこんな人におすすめ・▽▽はこんな人におすすめ
  3. 結論:好みに合わせて選んでください

商品や業者などを紹介するサイトでよく使用される流れです。どちらがおすすめなのか結論はあえて記載せず、信頼性の高い情報を提示することで読者自身が選択できるように配慮されています。

三段論法にも多くの表現方法がありますので、状況に応じて使い分けましょう。

特徴3. 説得力のある文章は適切に段落分けされている

文章構成と説得力に関する研究では、以下のようなポイントを押さえることで文章の説得力が高まることが明らかになりました。[注1] 

段落分けのポイント

  • 一定の話題で区切る
  • 段落構成に一貫性を持たせる
  • 段落は細かく分けすぎない
  • 話題のまとまりを明確にする

少し意識するだけでも簡単に説得力が高まりますので、ぜひ取り入れてみてください。

[注1]一橋大学機関リポジトリ:日本語学習者の作文における文章構成と説得力の関係[pdf]

複数のテクニックを組み合わせて説得力のある文章を書こう

本記事では、説得力のある文章を書くための5つのテクニックと、説得力のある文章に共通する3つの特徴をご紹介しました。主観だけに頼らず客観的な根拠や具体的なデータを活用すれば、簡単に説得力を高められます。

「文章がわかりにくい」、「なんだか嘘くさい」と読者に思われないように複数のテクニックを織り交ぜながら説得力のある文章を書きましょう。

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