カタカナの起源や基礎知識を一覧で解説

カタカナの起源や基礎知識を一覧で解説

カタカナは、平安時代、学僧のために作り出されたことが起源とされています。

カタカナは漢字の一部を使って作られました。

 

こちらでは、カタカナの起源基礎知識について、一覧例文で解説いたします。

漢字、ひらがな、カタカナの使い分けについてもお伝えします。上手に使い分けることで、文章をより読みやすくできるでしょう。

 

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カタカナの起源・由来:いつから?

カタカナの起源・由来は漢字から

 

カタカナはいつから使われるようになったのでしょうか。

2つの説がありますが、平安初期という説が有力です。

 

カタカナの由来には2つの説があります。

  • 奈良時代に吉備真備(きびのまきび・695年〜775年)がカタカナを作り出した
  • 平安時代(794年〜1185年)初期に作られた

 

吉備真備は俗説であり、実際には、平安時代初期に漢字の一部を使ってカタカナが作られたという説が正しいとされています。

 

ひらがなやカタカナが作り出される前は、漢字だけが使われていました。
そのため、文書は難しく、特定の階級にある男性だけが読み書きできました。

 

カタカナは、学僧が漢文を学ぶときのメモ書きのために作り出されたとされています。

漢字では狭い行間に書き込むのが不便であるため、漢字の一部が使われました。[注1]

ひらがなとカタカナが作られたことにより、より多くの人が読み書きの機会を得られるようになりました。

 

[注1]光村教育図書エデュサプリ/豆知識どうして「ひらがな」と「かたかな」が生まれたの?

 

カタカナ語の一覧

カタカナ語の一覧

 

カタカナ語とは、外来語(借入語)などをカタカナを使って表記する言葉のことです。

カタカナは、一般的に、下記を示す言葉に使用されます。

 

  • 外来語    (アパート、インターネットなど)
  • 外国人の名前 (ジョージ、キャサリンなど)
  • 外国の地名  (ニューヨーク、カンボジアなど)
  • 擬音語    (ガラガラ、ザーザーなど)

 

カタカナ表記の代表的な使用は外来語の表記です。

外来語の表記ついては、国が定める公的な基準があり、一般の社会生活における表記のよりどころとされています。[注2]

 

また、漢字やひらがな表記できる言葉でも、あえてカタカナ表記する場合もあります。
例えば、次の語は、カタカナで表記することもあります。

  • 奇跡→キセキ
  • めりはり→メリハリ
  • 普通→フツー

漢字・ひらがな表記できる言葉であってもカタカナ表記する場合は、「その言葉を際立たせる」「文章を軽快にする」といった目的があります。

 

[注2]文化庁/内閣告示・内閣訓令/外来語の表記

 

カタカナの使用率

文化庁によると、カタカナ語で使用率が高い語として、下記の語が挙げられています。

  • 1位 : ストレス   (使用率90.6%)
  • 2位 : リサイクル  (使用率87.0%)
  • 3位 : ボランティア (使用率86.2%)

 

いずれも認知率は97%以上です。

これらは、誰にでもわかるカタカナ語として広く使用されています。

反対に、120位の「コンソーシアム」(共同事業体)は、認知率が約10 %ほどしかなく、使用には注意が必要です。[注3]

 

[注3]文化庁/カタカナ語の認知率・理解率・使用率

 

間違えやすいカタカナの書き順(ヲ匕)

間違えられがちな「ヲ」と「匕」の書き順を確認してみましょう。

ヲの書き順

ヲの書き順です。

カタカナ「ヲ」の書き順

 

匕の書き順

匕の書き順です。

 

カタカナ「匕」の書き順

 

カタカナ・漢字・ひらがなの使い分け

カタカナ・漢字・ひらがな使い分け

 

記事作成中に、

「この言葉は漢字?ひらがな?カタカナ?どれで書くべき…」

そんなふうに迷うときがあります。

特に、漢字でもひらがなでもカタカナでも表記できる言葉に関しては、公的に明確なルールがあるわけではなく、どの表記にするかは悩ましいところです。

社内表記ルールで統一し、共有できるようにしておきましょう。

 

同じ言葉でも、漢字、カタカナ、ひらがなのどれを使うかで、印象は変わります。

下記を基準に選択するとよいでしょう。

  • 文章全体の性質に合っている表記はどれか
  • どういった層に向けた文章か

 

それでは、具体的に見ていきましょう。

 

漢字は堅実な印象を与える【知的な文章に】

漢字は、読み手に堅実な印象を与えます。

漢字を適切に使用した文章は、信頼性のある真面目な文章に感じられます。

誰もが知っている漢字であれば、漢字を使うのがもっとも無難です。

 

しかし、下記の場合には、あえて漢字を使わず、ひらがなやカタカナを使うことがあります。

  • その言葉を強調したい
  • その言葉を印象づけたい
  • 文章全体を柔らかくしたい(ひらがなを使用)
  • 文章全体を軽快にしたい(カタカナを使用)

 

例文で見てみましょう。

 

【例文:漢字・ひらがな・カタカナの使い分け】

漢字(堅実)     :とても綺麗な空でした。

ひらがな(柔らかい) :とてもきれいな空でした。

カタカナ(軽快)   :とてもキレイな空でした。

 

漢字表記の「綺麗」が、もっとも堅実な文章なのがお分かりいただけるかと思います。

印象や効果を考え、適している表記を選べるようになるとよいですね。

 

ひらがなは柔らかい印象を与える【親しみやすい文章に】

ひらがなは、柔らかい印象を与えます。

字画が少なく、丸みのある字体であるため、親しみやすさもあります。

多くの漢字を知らない子どもでも、スラスラ読めるため、幅広い年代に向けた文章にも適しています。

 

ただし、ひらがなを多用すると、読みにくい文章になることもあるため、注意が必要です。

さすがに「この漢字知らないの?」とまでは思われないでしょうが、あえてひらがなにする必要を疑われるようではいけません。

誰でも知っている漢字をひらがな表記にするのであれば、あえてひらがなにしているとわかる効果的な使い方をしましょう。

 

例文で見てみましょう。

 

【例文:漢字・ひらがな・カタカナの使い分け】

漢字(堅実)     : の生き物に遭遇した。

ひらがな(やわらかい): なぞの生き物に遭遇した。

カタカナ(軽快)   : ナゾの生き物に遭遇した。

 

「なぞ」をひらがなで表記すると、子どもからお年寄りまで、幅広い年代に親しめる柔らかい印象になります。

一般的な読み手の多くに読んでいただきたい記事なら、あえてひらがなにして親しみやすい文章にしてもよいでしょう。

 

カタカナは軽快な印象を与える【リズムのある文章に】

外来語、外国の地名・人名などは、カタカナで表記します。

漢字やひらがなでも表記できる言葉でも、あえてカタカナで表記することもあります。

カタカナ表記することによって、文章にリズム感が生まれます。

文章を軽快な印象にしたいときや、キャッチコピーなどに適しています。

 

例文で見ていきましょう。

 

【例文:漢字・ひらがな・カタカナの使い分け】

漢字(堅実)     : 素敵な人です。

ひらがな(やわらかい): すてきな人です。

カタカナ(軽快)   : ステキな人です。

 

「素敵」をあえて「ステキ」とカタカナ表記することにより、軽快な印象になります。

その言葉を強調したい場合にも、あえてカタカナにしてみるのもよいでしょう。

 

また、漢字では重い印象になってしまう言葉をカタカナ表記して軽くすることもできます。

例文で見てみましょう。

 

【例文:漢字・ひらがな・カタカナの使い分け】

漢字(重い印象)     : 復讐を誓う。

カタカナ(軽い印象)   : リベンジを誓う。

 

「復讐」も「リベンジ」も同じ意味ですが、言葉から受ける印象は大きく異なります。

復讐は「恨みを晴らす」という暗く重い印象がありますが、リベンジは「次は勝ちたい」ぐらいの、もっと気軽な印象です。

 

カタカナ表記で気になるルール:長音

カタカナ表記のルール【長音】

「コンピュータ?それともコンピュータ?」

「モニタ?それともモニタ?」

記事作成される際、技術用語の語尾の長音で迷われることがあると思います。

 

技術分野の文献では、語尾の長音記号「―」を省くことがあります。

文化庁内閣告示の「外来語の表記」によると、原語のつづりが‐er,‐or,‐arなどに当たる語は、長音記号「ー」を用いて書き表すとされています。ただし、慣用に応じて「―」を省くことができるとも示されています。[注4]

 

【引用:文化庁/国語施策・日本語教育/内閣告示・内閣訓令/外来語の表記/留意事項その2】

英語の語末の‐er,‐or,‐arなどに当たるものは、

原則としてア列の長音とし長音符号「ー」を用いて書き表す

ただし、慣用に応じて「ー」を省くことができる

〔例〕 エレベーター ギター コンピューター マフラー

エレベータ コンピュータ スリッパ

 

つまり、「コンピューター」も「コンピュータ」も、どちらもありということです。

一般的な記事作成では、語尾の長音を省かずに「コンピューター」を用いるほうが、読み手に親しみやすいでしょう

 

[注4]文化庁/国語施策・日本語教育/内閣告示・内閣訓令/外来語の表記/留意事項その2

 

カタカナ言葉をビジネスで多用しないこと

カタカナ語の多用に注意

カタカナ語は、多用すると文章がわかりにくくなってしまうことがあります。

また、使用を避けたほうがよいカタカナ語もあります。

 

カタカナのビジネス用語を多用するのはやめよう

ビジネスの場で、やたらとカタカナ語が蔓延するのに困惑した経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

例文で見てみましょう。

 

【例文:カタカナ語の多用】

「このイシューに関する私のコンサーンフィジビリティテストが適切に行われているかということだ」

 

【例文:カタカナ語の多用】

「このライターコンバーションコミットする」

 

…これでは、聞き手や読み手は困惑するばかりです。

たとえ、使われているカタカナ語の意味がわかっていたとしても、「普通に言ってほしい…」と思われてしまうでしょう。

 

カタカナ語の多用は下記の理由によりやめましょう。

  • 読み手が理解できない
  • 読み手が解釈を間違える可能性がある
  • 読み手を辟易させてしまう

 

書き手が「かっこいい」「専門的」と思うカタカナ語でも、読み手を困惑させているかもしれません。

記事作成では、読み手の目線に立ち、わかりやすい表現を選択しましょう。

 

厚生省もカタカナ語の多用は避けるよう示している

厚生省の1997年の資料にも、「カタカナ語の使用は極力避ける例」として22例が挙げられています。[注5]

抜粋してご紹介いたします。

 

【引用 厚生省「カタカナ語の使用は極力避ける例」】

ニーズ :       需要・要望

コンセプト:      概念・基本的考え方

フォローアップ:    再検討・再点検

スキーム:       計画機構

アカウンタビリティー: 説明責任

カンファレンス:    会議・協議・打ち合わせ

 

これらは、厚生省作成文書について、できる限り国民に分かりやすく、誤解を避けるようにとの観点から編纂されました。

 

[注5]国立国語研究所学術情報リボジトリ/「厚生白書」のカタカナ語/表2

 

カタカナ英語一覧

私達の周りにはカタカナ表記の和製英語が溢れています。

これらを英会話のなかでそのまま使ってしまうと通じないため、注意しましょう。

英語と間違えやすいカタカナ和製英語をご紹介いたします。

 

【メリット・デメリット】

メリット・デメリットは、「利益・不利益」「長所・短所」という意味で使われます。

これらは、英語では「advantages」「disadvantages」が妥当でしょう。

 

【パーカー】

フードがついたトレーナを「パーカー」と言いますが、これも英語ではありません。

英語では「hoodie」です。

 

【サイン】

クレジットカード使用時などに名前を書くことを「サインする」と言いますが、「サイン」も和製英語です。

英語では、「signature」です。

 

カタカナ表記されているのは英語とは限らず、和製英語場合もあることに注意しましょう。

 

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適切なカタカナ表記は文章の印象を軽快に変える

カタカナ表記は外来語、外国語の地名・人名などに使用されます。

そのほかにも、表現のために、あえてカタカナ表記が使用されることもあります。

 

記事でご紹介したように、軽快な印象にしたい場合にカタカナ表記を使用してみるのもよいでしょう。

カタカナ表記を適切に使うため、普段から、キャッチコピーなどに使われるカタカナ表記を意識し、感覚を鍛えるとよいですね。

あえてカタカナ表記することで伝えたい意図が伝わる文章を作成してみましょう。

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