「話し言葉」と「書き言葉」の違い!6つのタイプでわかりやすく解説

話し言葉と書き言葉の違いを6つのタイプで解説

「話し言葉」とは、会話から生まれて広がった、新しい言葉の使い方です。

 

  • 雨が降った。なので遠足は中止だ。(話し言葉)

  • 雨が降ったので、遠足は中止だ。(書き言葉)

 

「なので」は話し言葉です。普段の会話で使用していると、なんだか正しい言葉遣いのような気がして、文章作成の際にもつい使ってしまうことがあります。

しかし、「話し言葉」は、歴史も浅く、正式な言葉遣いとは認められていません。

 

文中で「話し言葉」をうっかり使用してしまうと、

「言葉を知らない人が書いた文章」

「稚拙な文章」

そんな評価をされてしまいます。

品格のある文章、と思っていただくためには、やはり書き言葉の使用をおすすめします。

 

そこで、こちらの記事では、話し言葉と書き言葉の違いを解説し、適切な表現に直すための知識をご紹介いたします。

フォーマルな文章で「話し言葉」を使うのはNG

論文や記事など、フォーマルな文章では、話し言葉を使用するのはNGです。

話し言葉は、会話から生じた新しい言葉であるため、正しい言葉遣いとはされていないからです。

 

文章を書く際に、意図せず話し言葉を使用してしまうと、

「正しい言葉遣いを知らない人が書いた文章」

と、みなされてしまいます。

自分が書いた文章が、知らないところでそんな風に評価されていたら本当に恐ろしいですね。

 

ただし、友達同士のカジュアルなメールや、会話調の文章なら、くだけた親しみある表現として、話し言葉を使うのもよいでしょう。

 

文章の種類で「話し言葉」と「書き言葉」を使い分ける

話し言葉と書き言葉の使い分け

「話し言葉」は会話の中で使われる言葉です。しかし、文章の種類によっては、「話し言葉」を使用して問題ない場合もあります。

では、「話し言葉」と「書き言葉」を使い分けるポイントを表で確認しましょう。

 

「話し言葉」を使用してもよい文章 「書き言葉」を使うべき文章
友人同士の私的なメール 論文・レポート
会話文 ビジネスメール・ビジネス文書
私的なブログ・SNS 記事
キャッチコピー(あえて使う場合) 新聞

 

公的な文章、フォーマルな文章では、「書き言葉」の使用が基本です。

正確な情報、的確な表現、さらに正しい日本語の使用が必要です。

 

一方、私的なメール、ブログ、会話文では、少しくだけた「話し言葉」を使用してもよいでしょう。

キャッチコピーなら、戦略として、あえて「話し言葉」を使うこともあります。多くのターゲットをひきつけるため、時代の空気に合う「話し言葉」を使うのです。

 

「話し言葉」を「書き言葉」に直そう:6つのタイプ別に解説

話し言葉の6つのタイプを例文で解説

文章に混入するのを避けたい「話し言葉」を、6つのタイプに分類しました。

  1. 不要な文言タイプ : 「になります」など
  2. ら抜き言葉タイプ : 「着れる」など
  3. 独特の意味タイプ : 「濃い」など
  4. 若者言葉タイプ     :  「めちゃくちゃ」など
  5. 消極的表現タイプ : 「みたい」など
  6. 省略タイプ          : 「書き途中の」など

 

それぞれの「話し言葉」の問題を解説し、改善例をご紹介いたします。

「あ、これは話し言葉だ」と気がついたら、すぐに「書き言葉」に直せるようになりましょう。

 

1.不要な文言タイプ:「になります」など

「になります」「の方」など、不要な文言を書く方は意外と多いです。

  • になります
  • の方
  • 中で
  • いく・くる
  • 〜に対して など

 

これらの言葉は、不要であるばかりでなく、文章をまわりくどく曖昧にしてしまいます。

不要な言葉は取り除き、改善例のようにスッキリと述べましょう。

 

【〜になります】

話し言葉:そのため、細心の注意が 必要になります

改善例 :そのため、細心の注意が 必要です

 

話し言葉:オフィスは繁華街のビルの5階になります

改善例 :オフィスは繁華街のビルの5階です

 

話し言葉:治療の際はメンタルの支えが重要になります

改善例 :治療の際はメンタルの支えが重要です

 

とくに、「必要になります」と書かれた文章をよく見かけます。「必要です」と潔く言い切りましょう。

ただし、「さなぎが蝶になります」のように、何かが変化して別の状態になる場合は、「になります」の正しい出番です。

 

【の方】

話し言葉:このシステムを取り入れて、売り上げの方が伸びました。

改善例 :このシステムを取り入れて、売り上げが伸びました。

 

話し言葉:最後に書類の確認の方をお忘れなく。

改善例 :最後に書類の確認をお忘れなく。

 

【中で】

話し言葉:諸外国を放浪する中で、ビジネスを立ち上げるヒントを得ました。

改善例 :諸外国を放浪、ビジネスを立ち上げるヒントを得ました。

 

話し言葉:従業員の中で、将来への意欲も芽生えました。

改善例 :従業員、将来への意欲が芽生えました。

 

【いく・くる】

話し言葉:浴槽に重曹を振りかけていきます

改善例 :浴槽に重曹を振りかけます

 

話し言葉:コミュニケーション能力が重視されてくる仕事です。

改善例 :コミュニケーション能力が重視される仕事です。

 

【に対して】

話し言葉:どのようなご相談に対しても、親切な対応を心がけます。

改善例 :どのようなご相談にも、親切な対応を心がけます。

 

話し言葉:報告書の内容に対して意見を述べます。

改善例 :報告書の内容意見を述べます。

 

不要な文言は外し、できるだけスッキリと言い切りましょう。

そのほうが、読み手も意味を理解しやすいです。

 

誤用が多い「になります」について、正しい用法を解説した記事があります。バイト敬語とも呼ばれる誤った表現について知り、正しい言い換えや使ってもよい場面にも言及しています。ぜひ、ご一読ください↓

「になります」は敬語ではない!正しい用法を例文で解説

 

2. ら抜き言葉タイプ:「着れる」など

「ら抜き言葉」は、可能の「られる」の「ら」が抜け落ちた表現です。

「この服はまだ着られる」を、「この服はまだ着れる」とする表現です。

「着れる」は可能の意味ですが、「ら」を足して「着られる」にしても同じように可能の意味です。そういう場合は、やはり「ら」を足すことが正しいため、「着られる」と表現しましょう。

 

一方、「この包丁はよく切れる」の「切れる」は、「ら」を足して「切られる」にすると、可能の意味ではなくなります。その場合は、「切れる」はら抜き言葉ではないと判断できます。そのまま「切れる」を使用します。

 

ら抜き言葉は日本語の乱れの代表格ともみなされています。文章で使うことのないよう気をつけましょう。

 

【ら抜き言葉】

話し言葉:海の上に星が見れます

改善例 :海の上に星が見られます

 

話し言葉:体に優しい素材を使用しているため、安心して食べれます

改善例 :体に優しい素材を使用しているため、安心して食べられます

 

話し言葉:長い期間、着れます

改善例:長い期間、着られます

 

記事ブログ内に、ら抜き言葉について詳しく解説した記事があります。ら抜き言葉かどうかを見分ける方法や、正しい言い換え方法など、役立つ知識が詰まっています。ぜひ、ご覧ください。

「ら抜き言葉」は可能表現の間違い!3つの見分け方を例文で解説

 

3. 独特の意味タイプ:「濃い」など

充実していることを「濃い」、熱中することを「はまる」など、言葉を本来の意味とは異なる意味で使う話し言葉もあります。

  • 濃い
  • はまる
  • かぶる
  • 自然と
  • 〜的には など

話し言葉ではカジュアルな表現と認識されていても、書き言葉で使用すると、言葉足らずに感じます。

改善例のように正しい意味を持つ言葉に言い換えましょう。

 

【濃い】

話し言葉:中国では濃い経験をしました。

改善例 :中国では充実した経験をしました。

 

【はまる】

話し言葉:海外ドラマの魅力にはまっています

改善例 :海外ドラマの魅力に熱中しています

 

【かぶる】

話し言葉:時間帯がかぶるため、避けましょう。

改善例 :時間帯が重なるため、避けましょう。

 

【自然と】

話し言葉:自然身につきます。

改善例 :自然身につきます。

 

【〜的には】

話し言葉私的には賛成しかねます。

改善例 私は賛成しかねます。

「的」は「詩的表現」のように使うのが本来の使い方です。「そのような性質をもったもの」という意味があります。

 

4. 若者言葉タイプ:「まじ、めっちゃ」など

「まじ」「めっちゃ」などを、フォーマルな文章で書く方は少ないでしょうが、念のため、チェックしておきましょう。

 

ただし、若者向けのカジュアルな文章が必要な場合は、くだけた表現をあえて使うこともあります。その場合は、読み手のニーズを考え、リズムよく使用しましょう。

 

【めちゃくちゃ】

話し言葉:限定クッキーが、めちゃくちゃ美味しいです。

改善例 :限定クッキーが、とても美味しいです。

 

【パッと見】

話し言葉:これは、パッと見で劣化しているとわかります。

改善例 :これは、見てすぐ劣化しているとわかります。

 

5. 消極的表現タイプ:「みたい」「たり」など

はっきり言い切ることが怖いためか、「みたい」「たり」などを無意味に使用している文章もよくみかけます。

ここは潔く言い切りましょう。理解しやすく、心に響くのは、シンブルに言い切る文章のほうです。

 

【みたい】

話し言葉:もうタイムリミットみたいな感じです。

改善例 :もうタイムリミットです。

 

【かな】

話し言葉:◯◯について知りたい方も多いのではないかなと思われます。

改善例 :〇〇について知りたい方も多いでしょう。

 

【たり】

話し言葉:その順番は誤りだったりします。

改善例 :その順番は誤りです。

 

6. 省略タイプ:「書き途中」など

「お客様に配る用の資料です」など、文章を不自然にはしょる表現もあります。

話し言葉ではリズムよく感じても、書き言葉に使用すると大きな違和感を感じます。

 

【〇〇用の】

話し言葉:こちらは、お客様に配る用の資料です。

改善例 :こちらは、お客様にお配りする資料です。

 

【〇〇途中】

話し言葉:原稿はまだ書き途中です。

改善例 :原稿はまだ書いている途中です。

 

稚拙に感じる話し言葉【一覧】

稚拙に感じる話し言葉

 

前述した話し言葉のほかにも、つい使用しがちな表現があります。

その言葉が入るだけで稚拙さを印象づけてしまうため注意が必要です。

一覧でチェックしてみましょう。

 

【稚拙な話し言葉】

いろんな→ いろいろな さまざまな

ちょっと→ 少し

さっき→ さきほど

一応→ 念のため

やっぱり→ やはり

〜けど、→ 〜ですが、

いっぱい→ 多い

じゃない→ ではない

こっち そっち→ こちら そちら

こんな→ このような

いい案です→ よい案です

問題ないです→ 問題ありません

やっと→ ようやく

 

文章に「話し言葉」を混入させない

話し言葉が混入すると、とたんに文章の品格が下がってしまいます。

「正しい言葉遣いを知らない人が書いた文章」と思われないためには、話し言葉と書き言葉の違いを知り、話し言葉を書き言葉に直せるようにしておきましょう。

「いろんな言葉」を見かけたら、すぐに「いろいろな言葉」「さまざまな言葉」と直せるとよいですね。

 

話し言葉をあえて使用することもあります。

話し言葉を、「それと知らずに使用してしまう」場合と、読み手の特性を考えて「狙って使う」場合では、受ける印象は違います。

話し言葉をあえて使用するのであれば、特性を考慮し、効果的に使わなければいけません。

 

こちらの記事でご紹介した話し言葉と書き言葉は、ごく基本的なものばかりです。チェックしてお役立てください。

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