アンカーテキストとは?SEO対策に最適な書き方とともに解説

アンカーテキストとは

ウェブサイトやブログを運営していると「アンカーテキスト」という用語に出会うことがあります。被リンク・発リンクと深い関連性のある言葉ですが、アンカーテキストの最適な設定方法はご存じですか?

本記事では知ってるようで知らない、アンカーテキストについて適切な書き方や設定方法をSEO対策の側面からご紹介します。

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アンカーテキストとは?

アンカーテキストとは内部・外部リンクを貼り付けたときにURLの代わりに表示させる文章のことを指します。例えば以下の文字列を見てください。

ここをクリック

上記リンクは本記事の一番最初の見出しへ紐づけられている内部リンクで、「ここをクリック」というアンカーテキストが設定されています。上記アンカーテキストのHTMLソースコードは以下の形式になっています。

<a href=”リンク先URL”>ここをクリック</a>

アンカーテキストにはユーザビリティを高める効果とクローラビリティを高める効果があります。まずはユーザーとクローラーそれぞれに与えるアンカーテキストの効果を見ていきましょう。

アンカーテキストが生み出すユーザーの利便性

URLにアンカーテキストを付与することで、リンク先の記事の内容をユーザーへ簡潔に伝えることができます。アンカーテキストを設定しない状態のリンクは理解に難しく、英数字の羅列を好まない方も中にはいらっしゃるでしょう。

アンカーテキストが設置されているリンクの方が、そのURLが何のページなのかわかりやすいです。引用元の明示をする際にはどのサイトに掲載されていた情報なのか一目でわかるように、アンカーテキストを設置するべきです。

冒頭で紹介した「ここをクリック」というアンカーテキストの例も、クリックをしたらどうなるのか?明確ではありませんね。したがって、先の例で設定するべきアンカーテキストは次の文字列でしょう。

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リンクをクリックするとどうなるのか、非常にわかりやすいですね。

アンカーテキストにはどんなSEO効果がある?

次に、アンカーテキストの持つSEO効果やその効果をご紹介します。

アンカーテキストとGoogleクローラーの関係性

アンカーテキストの情報はGoogleクローラーも利用します。

アンカーテキストはHTMLタグの一種である「aタグ」によって囲われた要素です。Googleクローラーはウェブサイトのコンテンツ内容を判断する際に「aタグ」に含まれる情報(URLやメタタグなど)を参考にしています。

例えば自サイトから他サイトへ発リンクする時、「おいしいコーヒーの作り方」というアンカーテキストが設定されていれば、Googleクローラーはリンク先が「コーヒーの作り方」と関連性のあるコンテンツだと判断すると同時に、自サイトのコンテンツ内容が「コーヒーの作り方」と関連性のあるコンテンツだと判断します。

適切なアンカーテキストで適切なURLに発リンクを行うことにはポジティブなSEO効果があるため、外部サイトへの発リンクは積極的に行うべきだと言えます(情報関連性がある限り)。

Googleクローラーについては、下記の記事をご参照ください。

Googleクローラーとは?SEO対策における重要性を解説

Googleがアンカーテキストをコンテンツ判断に利用している根拠

以上に説明した「情報関連性」が、実際はどのように作用しているのかを検索結果から見てみましょう。今回は2つの検索キーワードを用いて説明します。

  1. 「筋トレ」
  2. 「出口」

まずはGoogle検索エンジンにて「筋トレ」1語のキーワードを検索します。

上記画像にある通り、検索1位に表示されたのは「筋トレ」と名前のついている占いサイトです。筋トレという検索キーワードの意図とは遠くかけ離れた占いサイトが表示されている状態ですが、その理由は先ほど説明した外部サイトからのアンカーテキストにあります。

「筋トレ」に関連するアンカーテキストが占いサイトに86個付けられていることがわかりました。86個という数字は非常に多く、検索2位から4位までのサイトについている「筋トレ」のアンカーテキストは2ケタにさえ至りません。

この状況は少なくとも2009年から続いており、インターネット上ではたびたび話題となっています。おそらくインターネット上で「筋トレ」という名の占いサイトが話題になったとことも高い検索順位の要因となっているはずですが、アンカーテキストのSEO効果は無視できないものだと言えますね。

「出口」と検索した際の検索1位にyahoo!JAPANの公式トップページが表示されることも外部サイトからのアンカーテキストが原因です。

yahoo!JAPANには2020年10月28日現時点で24,994個の「出口」に関するアンカーテキストがついており、これは主に大人向けサイトからの被リンクに「出口はこちら」というアンカーテキストが付与されているからでしょう。同様の理由で「いいえ」という検索キーワードでもyahoo!JAPANは5位に位置しています。

アンカーテキストと検索順位結果からE-A-Tをただしく理解する

SEO対策用語にはE-A-T(専門性・権威性・信頼性)という言葉がありますが、上記アンカーテキストの事例からE-A-Tとは何か?について深く考察することができます。

GoogleがランキングファクターにE-A-Tを重要視することについて、弊社の理解では、そのウェブサイトがどのような人物によって運営されているのか、身元がハッキリした人物なのかどうかという点にポイントがあると考えています。
したがって、いくらサイト運用者情報をウェブサイトに記載しようが、身元が担保されている専門家に記事執筆を依頼しようが、そのことがGoogleから認知されなければ意味がありません。

いかにして自社サイトのE-A-T側面からの評価を高めるべきなのか、手段は数多考えられますが、アンカーテキストをうまく利用すればGoogleクローラーへキーワードを示唆することも可能です。

アンカーテキストを利用したSEO対策の注意点

アンカーテキストにはポジティブなSEO対策効果があるということを説明しました。

本章ではどのようなアンカーテキストを付与するべきなのか、発リンクと共にアンカーテキストを設定する際に注意すべきポイントを解説していきます。

  • 自然なアンカーテキストを設定する
  • 長すぎるアンカーテキストはペナルティの対象になる(要検討)
  • ウェブサイトコンテンツと関係のないアンカーテキストにはnofollowタグを設定する

リンクには自然なアンカーテキストを付与する

自社サイトから送るリンクにアンカーテキストを付与する際は、可能な限り自然な文章を設定するように心がけましょう。

いくらアンカーテキストにSEO対策効果があるからと言っても、露骨にキーワードを詰め込んだアンカーテキストや、ページ先リンクと関係のないアンカーテキストを設定してしまうとペナルティを受ける可能性があります。

手動ペナルティの対象に

あまりにも長すぎるアンカーテキストは付与すべきではありません。

Googleは古くから小手先のテクニックで検索順位を操作する手法を否定し続けて来ました。ブラックハットSEOと呼ばれる手法(ワードサラダやリンクファームなど)は総じて手動ペナルティの対象となり、ペナルティを受けたウェブサイトは検索順位から排除されてしまいます。

ネガティブSEOとは?原因と対策をまとめて紹介

ただし、何文字以上のアンカーテキストが「長すぎる」と言ったような具体的な数値での取り決めは存在しません。一見して長すぎると捉えられてしまうアンカーテキストでも、そう設定する正当な理由が存在するのであれば問題ないと当サイトは考えています。

コンテンツ内容と直接関係ないアンカーテキストにはnofollowタグを付与する

記事の内容によっては、記事とは関係ないウェブサイトへのリンクを掲載する必要も起こり得ます。

例えば本記事では、アンカーテキストにSEO対策効果が存在することの情報担保をするためにyahoo!JAPANトップページへのリンクを掲載しました。
以上のリンクはアンカーテキストとして「yahoo!JAPANトップページ」という文字列を設定していますが、記事の内容とリンク先のページは直接的な関係を持っていません。

そこで記事の執筆者は該当するリンクに対して nofollow 属性のメタタグを付与する必要があります。nofollowタグを付与することでリンク先のページと自社サイトとの関係性を伝えずに発リンクできます。

リンクにその他の適切な値がなく、そのリンクとサイトを関連付けたくない場合、またはリンク先のページをサイトからクロールさせないようにする場合は、nofollow の値を使用します(自サイト内のリンクについては、下記のとおり robots.txt を使用します)。

引用元:Search Consoleヘルプ|Google に外部リンクの関係性を伝える

アンカーテキストを設定する際にはその内容と、リンク自体 nofollow にするべきか否かを十分に吟味しましょう。

アンカーテキストの書き方|HTMLとURL貼り付け

最後に、アンカーテキストの書き方を紹介します。ウェブサイトのリンクにアンカーテキストを付与する方法は以下の2通りです。

  1. HTMLコードを記述してアンカーテキストを設定する方法
  2. 文字列に対してURLを貼り付ける方法

文字列に対してURLを貼り付ければ少ない手間でアンカーテキストを設定できますが、 nofollow などのメタタグを付与するためにはHTMLコードの編集が必須です。どちらの方法にも慣れておけば間違いありません。

アンカーテキストの書き方1. HTMLコードを直接記述する

HTMLコードを記述することでアンカーテキストを書くためには、文字列を aタグ で囲う必要があります。

<a href=”リンク先URL”> 文字列 </a>

以上のコードを要素ごとに分解すると、3つに分類可能です。

  1. aタグ部分:<a> </a>
  2. リンク属性:href=”リンク先URL”
  3. アンカーテキスト部分:文字列

上記のHTMLコードに対して nofollow 属性を付与する際には、aタグ内に rel=”nofollow” を追記するだけです。

<a href=”リンク先URL” rel=”nofollow”> 文字列 </a>

アンカーテキストの書き方2. 文字列に対してURLを貼り付ける

文字列に対してURLを貼り付け(ぺースト)する方法でもアンカーテキストを設定することができます。WordpressなどCMSを利用されているのであれば、文字列部分をマウスで選択後、その上から被せる形で貼り付けるだけで設定可能です。

ただし、この方法では rel=”nofollow” などの属性設定ができないため、コンテンツと関係のないURLを掲載する際やアフィリエイトリンクを貼り付ける際にはHTMLコードを編集しましょう。

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アンカーテキストの設定には細心の注意を払うべき

本記事ではアンカーテキストのSEO対策効果や設定方法、設定する際に注意すべき点などについてご紹介しました。

先の例でも解説した通り、アンカーテキストには軽視できないSEO対策効果があります。いかに外部サイトから理想的なアンカーテキストを獲得するかどうかという点に、サイト運営者の課題点があることでしょう。

また、アンカーテキストを設定する際には自然な文字列を意識し、キーワードを詰め込みすぎないように注意するべきです。場合によっては nofollow 属性を付与することも検討し、閲覧ユーザーだけでなくGoogleクローラーのことも考慮したウェブサイト作りをしてください。

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