ロングテールSEOのメリット・デメリット

長い矢印

Amazonの経営戦略に取り入れられていることで有名なロングテール戦略はご存知でしょうか?ロングテール戦略をメディア運営に転用したロングテールSEOは、コンテンツマーケティングを行う上では必須の戦略です。

本記事ではロングテールSEOのメリットやデメリットをご紹介した上で、ロングテールSEOのやり方やキーワードの探し方について解説します。

目次

ロングテールとは?

ロングテールSEOを語る前に、その語源となった「ロングテール」について語源を理解しましょう。
ロングテールとはもともと、インターネット販売店が独自に持つ特徴の一つを指していました。店舗の売れ筋商品やメイン商品の総売り上げを、死に筋(需要のない)商品やニッチな商品の総売り上げが上回る現象のことを指します。

上記画像で赤色に塗られているニッチな商品の売り上げ部分が、店舗の売上高の大部分を占めていることがお分りいただけるでしょうか。その売り上げ部分が「恐竜の尻尾」のように見えることからロングテールと定義され、やがてロングテール戦略と呼ばれるようになりました。

パレートの法則(pareto principle)|80対20の法則

ロングテール戦略は「パレートの法則(80対20の法則)」と深い関係を持ちます。
パレートの法則(80対20の法則)とは、実店舗販売が主流だったインターネット台頭以前において、商品売り上げ全体のうち8割を、店舗全商品のうち2割に該当するメイン商品の売り上げが占めている現象のことを指します。したがって実店舗販売を行う場合はいかに需要のある商品を揃えるかどうかが重要でした。

しかしインターネットが普及しECショップが登場すると、パレートの法則が当てはまらないケースが発生するようになります。ECショップ最大手のAmazonはパレートの法則とは全く逆のロングテール戦略を取り入れ、需要のないニッチな商品のラインナップを増やしました。それによって死に筋商品の全体売り上げが売れ筋商品の総売り上げを上回るといった、従来なら考えられない状況が起こることとなったのです。

ロングテール戦略をSEOに取り入れたものがロングテールSEO

Amazonに始まりiTunes StoreやeBayなどが行なったロングテール戦略を、ウェブサイト運営に取り入れたものをロングテールSEOと呼びます。ロングテールSEOでは月間検索ボリューム(特定キーワードに対する月当たりの検索数)が少ない・需要のない検索キーワードを狙ったコンテンツを多く提供することで、ウェブサイト内アクセス数の底上げを狙います。

ロングテールキーワードの特徴

ロングテールSEOにおいてターゲットとするキーワードのことを、ロングテールキーワードと呼びます。ロングテールキーワードは特定キーワード群のうち月間検索ボリュームが少ない(=検索需要がない)ものだと定義されていますが、他にも以下のような特徴があります。

  • 複数キーワードの組み合わせ(となる場合が多い)
  • 検索意図がはっきりしている
  • 見込み顧客を集客しやすい
  • コンバージョンしやすい

例えば「筋トレ 腹筋 おすすめ」という検索キーワードがあった場合、これは複数キーワードの組み合わせだと言えます。月間検索ボリュームは「筋トレ(16万回)」と比べて「筋トレ 腹筋 おすすめ(10回)」と非常に少なく、検索意図もはっきりしています。(2020年8月26日現在の数値)したがって、コンバージョンしやすいという特徴があります。

ロングテールSEOのメリット

次に、ロングテールSEOをメディア運営に取り入れた場合のメリットをご紹介します。

  1. アクセス数の底上げができる
  2. 上位表示させやすい
  3. 成果が生まれやすい
  4. 情報網羅性が向上する

ロングテールSEOのメリット①アクセス数の底上げができる

ロングテールSEOを取り入れることで、ウェブサイトへの検索流入元が増えます。
「検索ボリュームが少ないから」と無視していたキーワードや思いつきもしなかったキーワードでコンテンツ作成することで、ウェブサイト全体のアクセス数の底上げをすることができます。

ロングテールSEOのメリット②競合サイトが少ないため、上位表示させやすい

また、ニッチな検索キーワードであるロングテールキーワードは月間検索ボリュームが少ない分、競合サイトも少ないです。
したがって検索上位表示の難易度が低いという特徴があります。

ウェブサイト立ち上げ期なら、競合サイトが少なく検索上位表示の難易度が低いロングテールキーワードを積極的に狙っていくべきです。極小の検索ボリュームしか持たないロングテールキーワードも、ロングテール戦略の観点から考えれば貴重な資源です。上位表示の容易なキーワードからアクセスを確保し、早い段階でユーザー行動データ(UXデータ)をウェブサイトに蓄積させることで、結果が出るまでの時間を短縮することができます。

ロングテールSEOのメリット③ユーザーの検索意図を把握しやすい

ロングテールキーワードは特定キーワード群のうち検索ボリュームの少ないものだと定義されていますが、それゆえ複数検索語の組み合わせであることが多いです。

(例)
筋トレ
筋トレ おすすめ 腹筋

一般的に、検索キーワードに含まれる語彙が多くなればなるほど、ユーザーの検索意図を把握しやすくなります。「筋トレ」単ワードに比べて「筋トレ おすすめ 腹筋」という検索キーワードはどのような情報が求められている検索語なのか把握しやすいですね。その分、コンテンツはより具体的かつ有益なものが求められます。

ロングテールSEOのメリット④コンバージョン率が高いため、成果が生まれやすい

ロングテールキーワードを「検索意図が把握しやすいもの」だとするならば、それは必然的にコンバージョン率が高く成果が生まれやすいキーワードということになります。

検索ユーザーは常に何かしらの情報を求めて検索エンジンを利用します。
その検索意図を適切に汲み取りユーザーが最も求める情報を最適に提示することで、情報に満足したユーザーは次のアクションを起こしやすくなります。

Googleの提示する「Buyクエリ」はロングテールキーワードの中でも特に成果が生まれやすいキーワードですから、力を入れましょう。

ロングテールSEOのメリット④ウェブサイトの情報網羅性が高まる

ロングテールキーワードを採用したコンテンツを多く投稿することで、ウェブサイトの情報網羅性を高めることが可能です。
情報網羅性の高いウェブサイトはユーザーのサイト内回遊率も高いため、アクセス数やウェブサイトの評価も高い傾向があります。一度集客したユーザーがサイト内から離脱しにくくなる効果を見込むこともできるため、非常に有効な施策です。

ロングテールSEOのデメリット

次に、ロングテールSEOのデメリットをご紹介します。

ロングテールSEOのデメリット①月間検索ボリュームが少ない

ロングテールSEOにて扱うロングテールキーワードは、月間検索ボリュームが非常に少ないです。したがって、1記事に対する費用対効果が小さい傾向にあると言えます。

ただし、ウェブサイト立ち上げから軌道に乗るまでの流れを考えれば、ロングテールSEOの採用は避けて通れません。

ロングテールSEOのデメリット②コンテンツの管理が大変になる

膨大な量のロングテールキーワードが存在するコンテンツを扱うウェブサイトの場合、記事の総量が増えれば増えるほどその管理が手間になります。2020年のSEOにおいては既存記事の手直しや情報アップデートが必須です。

いくら大量のコンテンツがあったとしても、情報価値のない古い情報なら掲載する意味を失います。
定期的な情報アップデートは必ず考慮した上で、情報管理のリソース不足が推測される場合はコンテンツ数を減らすことやWEB担当者を増やすことなど検討するべきでしょう。

ロングテールSEOのデメリット③キーワードカニバリゼーション(共食い)が起こる可能性がある

また、ロングテールSEOを採用したことが原因で膨大に膨れ上がったコンテンツは、サイト内のキーワードカニバリゼーションの原因となります。キーワードカニバリゼーション(共食い)とは、ウェブサイト内に同様のコンテンツを扱う記事が複数あるような状況のことを指します。

サイト内でキーワードカニバリゼーションが起こった場合、アクセス数の分散やページ評価の分散が起こってしまいます。
また、特定検索キーワードにて検索エンジンよりインデックスされる記事が日ごとに変化し続ける現象の原因にもなります。

そこで、WEB担当者はサイト運営初期からどのようなキーワードで何本の記事を投稿するかまで計画・把握しておく必要があります。カニバリが発生しない工夫を行い続けるのです。

ロングテールSEOの対義語は?

ロングテールSEOの対義語には、ビッグキーワードSEOという概念が存在します。こちらもまた、ウェブサイト運営において知っておくべき情報であるためご紹介します。

ビックキーワードSEOとは

ロングテールSEOが検索ボリュームの少ないキーワードを狙うのに対して、ビッグキーワードSEOでは検索ボリュームが多いキーワードを狙います。ビッグキーワードSEOには以下のような特徴があります。

  1. 検索上位に表示されればサイト内アクセス数が飛躍的に上昇する
  2. 競合が多く、上位表示難易度が高い
  3. ユーザーの検索意図がハッキリしていない
  4. キーワードから自サイト内コンテンツへの回遊率が高い

ロングテールSEOとビッグキーワードSEOの組み合わせ

ロングテールSEOは検索上位表示が比較的容易かつ検索ボリュームの少ないキーワードを狙うのに対して、ビッグキーワードSEOでは検索上位表示が困難かつ検索ボリュームの多いキーワードを狙います。そこで、ウェブサイト運営においては両者の戦略を組み合わせて両立させることが通例になります。

Googleからの評価が低いサイト立ち上げ初期はロングテールSEO戦略をメインに採用して、ある程度コンテンツが増えた段階でビッグキーワードSEOにシフトすると効率の良いサイト運営が可能になります。

ロングテールキーワードの見つけ方・探し方

最後に、ロングテールキーワードの見つけ方・探し方についてご紹介します。

キーワードの探し方①関連キーワード取得ツールを利用する

オウンドメディアのコンテンツ内容が決まった段階で、そのコンテンツの関連キーワードを洗い出しましょう。
関連キーワード取得ツールを利用することで、実際にユーザーが検索したことのあるデータから抜き出したキーワードデータを取得することができます。

検索ボリュームを参考にロングテールキーワードを見つけ出したら、そのキーワードをベースにコンテンツを作成します。

キーワードの探し方②競合サイトのキーワードを参考にする

また、競合サイトが投稿しているコンテンツを参考にすることも手段のひとつとして挙げることができます。競合サイトのインデックスデータを一括表示することのできる外部サービスを導入して、どのような検索キーワードからトラフィックがあるのかを調査しましょう。

中にはサイト運営者が全く想定していなかったキーワードによる検索流入も多くあります。そういったキーワードを愚直に拾い続けることこそが、ロングテールSEO戦略の本質だと言えるでしょう。

キーワードの探し方③Googleサジェスト欄を参考にする

ユーザーの検索語を調査するときにはGoogleサジェスト欄が役に立ちます。
Googleサジェストとは、検索エンジン利用者の利便性を高めるために用意されているサービスです。

以上の画像のように、特定のキーワードを検索欄に入力するとサジェストされたキーワードが一覧表示されます。これらのキーワードはGoogleアルゴリズムによって定義された「関連性の高い」キーワード一覧になりますから、ロングテールキーワードを見つける際の参考とすることができます。

キーワードの探し方④再検索語を参考にする

また、ロングテールキーワードを見つける際には再検索語も参考になります。
再検索語とは、特定のキーワードで検索したユーザーが、その次に検索した言葉のことを指します。

以上の画像からわかるとおり、再検索語は検索結果に掲載されているコンテンツでは知りたい情報を見つけることができなかったユーザーが、より具体的なキーワードを再検索することによって生まれます。
したがって、まだインターネット上に掲載されていない情報やニッチなキーワードが多く含まれている特徴があります。ロングテールキーワードを探す際には最も参考になるキーワードリストです。

同じ検索意図のキーワードは同じ記事内で執筆する

異なるキーワードでも、検索意図が同じものだと推測できるキーワードについては1つの記事内で使用することが得策です。例えば本記事では、「パレートの法則」と「80対20の法則」というキーワードを使用しています。

以上2つのキーワードについて、個別に記事を作成してしまうとキーワードカニバリゼーションが起こります。異なるキーワードでも、同じ概念を持った言葉ですから、コンテンツ内容がほとんど同じものとなるからです。

ロングテールSEOのメリット・デメリットまとめ

本記事ではロングテールSEOのメリットやデメリットについてまとめた上で、ウェブサイト運営において役立つキーワードの知識を紹介しました。

ロングテールSEOは特にサイト立ち上げ初期で真価を発揮する手法です。ウェブサイト全体のアクセス数の底上げも狙うことができるため、ウェブ担当者なら必ず知っておくべき戦略だと言えます。

 

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