Webサイトやブログを運営していると、検索順位が上位だったのに突然圏外になってしまうことがあります。突然のことに慌ててしまいがちですが、原因を調査し適切に対処することが重要です。
何もしなくても再び順位が上がってくる場合もあります。だだし、しばらく待っても順位が戻らない場合は、原因を探し対処していくと良いでしょう。ここでは、検索順位が突然圏外になったときに考えられる原因と対処法を解説します。
目次
1.Googleアルゴリズム変更が原因の場合は1週間くらい順位変動をチェックする
検索順位が突然圏外になる原因として一番に考えられることは、Googleアルゴリズムの変更です。Googleでは、ユーザーがより検索ページを利用しやすいように日々アルゴリズムの更新を行っています。大幅にアルゴリズムが変更された場合、検索順位が大きく入れ替わり、10位以内から100位以下まで下がってしまうこともあります。
対処方法としては、まず順位変動をチェックしましょう。アルゴリズムの変更後1週間程度は順位変動が続き、ランキング全体が不安定な状態になります。1週間以上経過しても順位が戻らなければ、次の対処法を考えます。
Googleアルゴリズムの変更については、下記の記事をご参照ください。
2.ペナルティを受けていると思われる場合はコンテンツを修正する
まず抑えておかなければならない点として、ペナルティを受けているかを特定する事はとても難しいという事です。
サーチコンソールにペナルティの通知がくる場合もありますが、通知が来ない場合が大半です。
上記1番のように1週間待っても検索順位が元に戻らない場合は、「ペナルティを受けている可能性が高い」と思ったほうがよいでしょう。
Googleからペナルティを受けていないか確認する方法ですが、Googleには公式の「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」があります。これに違反している場合にGoogleからペナルティが課せられ、順位が下げられたり、圏外に飛ばされたりするのです。
ペナルティを受ける原因として多いのが、質の低いコンテンツがサイト内に存在していることや関連性の質の低いリンクが大量に貼られていることが挙げられます。
どちらにしても、サイトがgoogleの示すガイドラインに沿って運営されていない可能性が高いわけですから、大幅な改善が必要です。
Googleペナルティについては、下記の記事をご参照ください。
3.Google検索クローラーを拒否している場合は設定を変更する
検索エンジンのクローラーや、Webページへのアクセスを制限するためのファイルを「robots.txt」といいます。このファイルはクロールを最適化してくれるのですが、ここでGoogleの検索クローラーを拒否していると検索順位が圏外まで下がってしまう可能性があります。
対処法としては、まず問題となるページのURLを検索して、検索結果に表示されるかを確認します。Google Search Consoleのクロールの中にある「robots.txtテスター」または「クロールエラー」でも確認できます。
Google検索クローラーについては、下記の記事をご参照ください。
4.有害なリンクがあれば否認
有害なサイトからリンクを受けている場合や、逆に自身のページから有害なサイトへリンクしている場合は、順位が圏外になる可能性があります。意図して行ったわけではないとしても、ペナルティを受けて検索順位が圏外になってしまうため注意しましょう。
被リンクチェックなどで不審なサイトを確認することが大切です。また、ウェブサイトのコメント内やフォーラム内のスレッドにある外部リンクにも、不審なものがないか確認しましょう。次のような対処法が有効です。
- 被リンクの場合: Google公式ツールでバックリンクを否認
- 発リンクの場合:不審な外部リンクの削除、nofollow属性を指定
5.コンテンツの問題なら修正して「インデックス登録をリクエスト」を行う
Googleはユーザーにとって価値のあるコンテンツであることを重視しており、品質を重視して日々アルゴリズムの変更を行っています。そのため、品質に問題のあるコンテンツと判断された場合は、圏外まで順位が下がってしまう可能性があります。
対処法は、まず該当のページコンテンツを適切な形に改修し、Google Search Consoleで必ず「インデックス登録をリクエスト」でインデックス登録をリクエストしましょう。コンテンツが最新の状態でインデックスされます。
また、ウェブマスター向けガイドラインの品質に関するガイドラインでは、以下のような手法を使用しないように記載があります。
引用:Search Consoleヘルプ:ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)
コピペやキーワードの使い過ぎ、メタタグの重複などには注意して、品質の高いコンテンツの作成を心がけましょう。
※「HTMLの改善」は2019/03/28以降はご利用いただけなくなっております。
6.キーワードの乱用が原因の場合は使用頻度を調整する
ページ内にキーワードや数字を詰め込むことで、Googleの検索結果における順位を操作しようとすることを「キーワードの乱用」といいます。キーワードや数字を詰め込むとユーザーの利便性は低下し、Googleの評価や検索順位が下がってしまう場合があります。
対処法としては、タイトルや見出し、本文を確認し、キーワードの重複や不自然な文章を削除します。キーワードは適切に使用し、ユーザーが知りたい情報を得られる質の高いコンテンツを作成しましょう。
7.セキュリティの問題は迅速に対応する
サイトのセキュリティに問題がある場合にも、検索順位が圏外まで落ちてしまう可能性があります。対処法としては、Google Search Consoleの「セキュリティの問題」から自身のサイトのセキュリティ状況を確認します。ここで警告を確認した場合は迅速に対応し、その後再審査をリクエストしましょう。
8.リダイレクトの設定に問題がないかチェック
リダイレクトとは、Webページにアクセスしようとしたユーザーを、別のページに移動させることを指します。Googleによるとリダイレクトには2つあり、1つはユーザーが検索したサイトが新しいアドレスに移転していた場合のリダイレクトです。このリダイレクトは不正なものではありません。
一方で、意図的に検索したページとは別のページに転送する、不正なリダイレクトもあります。この設定に問題があると、ガイドラインへの違反と判断されます。
対処法として、HTTPステータスコードのチェックをしましょう。違反があった場合は、迅速に不正なリダイレクトを修正することが重要です。
※2019/03/28以降はご利用いただけなくなっております。
9.SEOツールの問題なら利用は控えよう
検索順位のチェックには、何かしらのツールを利用することが一般的です。SEOツールを使用すると、実際とは異なる検索順位が表示されるなど、ツール上の問題が発生する場合があります。また、ツールへのアクセス数が多すぎる場合には、利用制限を受ける可能性があります。一旦時間をおいてからツールを利用することも検討してみてください。
10.SSL証明書の期限をチェック
「保護された通信」であるHTTPSにするSSL化が進んでおり、対応しているサイトが多くなってきています。SSL化をした際に出る証明書がありますが、この証明書には実は有効期限があるのです。
SSL証明書の期限が切れてしまうと警告が表示されるのですが、利用しているブラウザによっては警告が出ない場合があります。期限が過ぎると通常どおりにアクセスできなくなるので注意しましょう。
圏外になっても焦らず原因を確認しよう!
Google検索順位が突然圏外になると焦ってしまいますよね。時間が経てば、順位が元に戻ることもあります。しかし、しばらく待っても元に戻らない場合は何らかの対策が必要です。
順位が下がってしまうことには原因がありますので、この記事で紹介した内容を参考に落ち着いて対応しましょう。
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