インターネット上のSEO情報を見ていると、「WEBサイトは毎日更新した方がいい」といったような言及や「WEBサイトは記事を100本書いてからがスタートだ」と言ったような荒唐無稽な言及が多く目に付きます。
そのとおり、WEBサイトの更新頻度はSEOに影響を及ぼすのです。そこで本記事では、WEBサイトの更新頻度とSEO対策の関係性や、WEBサイトを今後どう運営してくべきかについてご紹介します。
目次
WEBサイトの更新頻度はSEO対策に関係あり!
WEBサイトの更新頻度とSEO対策との間には明確な関係性があります。
とはいえ、冒頭にも説明したように「WEBサイトは毎日更新する必要がある」という言及にはどこか危険性があるようにも感じます。
WEBサイト上で多くの新鮮な情報を提供することは確かに重要ですが、それが「毎日」「合計100本執筆」という縛りによって担保されている状態なら、WEBサイト運営の手段と目的がすり替わっていると判断できるからです。
上位表示されている多くページは直近2年以内に更新されている
しかしながら、WEBサイトの更新頻度がSEO対策に影響を与えることも事実です。
検索クエリにも依存しますが、何か疑問があって調べ物をした時に上位表示されている記事はどれも直近2年以内に執筆された記事であることが多いでしょう。
いつまでたっても古い情報が上位表示され続けている検索エンジンに価値はありませんし、それゆえGoogleはWEBサイトの情報鮮度を非常に重要視します。
それでは、WEBサイトを運営するにあたっては「どの程度のスパンで」「何記事」執筆することが適正なのでしょうか?
その理由を説明するために、次章からはWEBサイトの更新頻度とSEO対策の関係性について「検索エンジンの存在意義」という切り口からご紹介します。
WEBサイトの更新頻度がSEO対策と関係ある3つの理由
WEBサイトの更新頻度とSEO対策の関係性を理解するためには、そもそも検索エンジンというサービスがどのような業態なのかを再認識する必要があります。
検索エンジンとはどんなサービスかを考える
検索エンジンとは、インターネット上に存在する情報をカテゴライズし、特定の検索キーワードと結びつけ、それらを利用ユーザーに提供するサービスです。
検索エンジンの利用者は何かしらの疑問を抱き、それを解決するために情報を探します。
中には検索エンジンによって提示された情報を根拠に、人生へ大きく影響を与える意思決定をする方もいるでしょう。
その意味では、検索エンジンは常にユーザーの利益になる情報を提供し続けなければならず、その情報信頼性も担保しなければなりません。
最終更新日の古い記事は情報信頼性に乏しい
情報とは日々目まぐるしく変化するものです。
IT化が推し進んだ現代において特にその潮流は顕著で、ほんの数年前の知識が全く使い物にならないことさえもあります。
したがって検索エンジンは、サービスの利便性を担保するために、最終更新日の古い記事を検索結果の上位から排除しなければなりません。
以上の理由から、WEBサイトの更新頻度とSEO対策との間には切り離せない関係性があるのです。
ユーザーエクスペリエンスの側面からも更新頻度は重要
Googleが検索エンジンのランキング決定要因として掲げているUXデータ(ユーザーエクスペリエンスデータ)の側面からも、WEBサイト更新頻度の重要性を説明することができます。
インターネットリテラシーの高いユーザーなら、検索上位に存在する最終更新日の古い情報は閲覧すらせず、質の低いUXデータが蓄積します。
GoogleはUXデータ(ページ単位でのクリック率や離脱率など)をランキング決定要素として取り上げているため、そのような記事は検索上位から自ずと排除されるのです。
したがってUXデータの観点からも、WEBサイトの更新頻度とSEO対策の関係性があると結論付けることができます。
SEO対策に効果的な記事の更新頻度と更新方法
それでは、SEO対策に効果的な更新頻度やその更新方法については、どのように考えるべきなのでしょうか?
本章ではより具体的なSEO対策の方法についてご紹介します。
SEOに理想的な更新頻度は記事のトピック次第
SEOに理想的な更新頻度は「情報の正確性」によって大きく変わります。
例えば地域密着型のキュレーションメディアなら、日々変わり続ける地域の店舗情報を更新し続けなければなりません。間違った情報が掲載されている記事を閲覧したユーザーに不利益が生じるなら、検索エンジンのサービスが成り立たなくなってしまうからです。
一方で、長期間に渡って変化することのない「知識」や「法則」などの検索キーワードを扱うWEBサイトなら、高い更新頻度は求められません。
例えば以下に掲載する画像は「太陽 公転周期」という検索キーワードの検索結果ですが、そもそも記事の最終更新日が表示されていないことに気が付くでしょうか。
これは太陽の公転周期は不変のものだとされているため、検索結果に情報鮮度が求められていないのだと理解できます。
以上の例から抑えて頂きたいポイントは、WEBメディアの運営責任者としての自覚を持ち、そこに自責の念も持ち合わせるということです。
不特定多数に情報を公開する以上は情報の品質を確実に担保しなければなりません。そのような運営方針が結果的にSEOにもポジティブな影響をもたらし、成果に繋がります。
古い情報は適宜リライトする
もしも運営メディアに古い情報が掲載されているのであれば、必要に応じて情報更新目的のリライトを行いましょう。
リライトの際にはGoogleサーチコンソールなどのデータを用いて、SEO対策に効果的なリライトも並行して行うことをおすすめします。
管理し切れない膨大な量の記事は執筆しない
ここまでの説明を踏まえれば、そもそも自社で管理し切れないような膨大な量の記事は投稿しないべきだと考えることもできます。
冒頭で紹介した「記事を100本書いてからが本番」という考えは、WEBサイト運営ノウハウを学んだり記事執筆に慣れるという意味では正しい一方で、世に貢献できるWEBメディア/Googleから評価されるSEOライクなWEBメディアを制作するという意味では的を得ていない考え方だと言えるでしょう。
100本を超える記事の品質担保は組織立って運営しているWEBメディアでも困難です。古い情報は極力残さないように努めることで、結果的にGoogleからの評価も高くなります。
SEO対策のために適度な更新頻度を保とう
本記事ではWEBサイトの更新頻度とSEO対策の関係性について、検索エンジンサービスの存在意義を再確認した上でご紹介しました。
WEBサイトの更新頻度とSEO対策には明確な関係性があります。
WEB担当者は自サイトの情報更新を常に行い続けなければならず、そういった意味で管理し切れない膨大な量の記事は投稿すべきではありません。
最終更新日から日が経っている記事があり、検索順位が下がりつつあるなら、一度情報正確性を見直しつつリライトすることをおすすめします。
当サイトでは他にもSEO対策に関する情報を多く掲載していますので、興味のある情報があればぜひ閲覧してみてください。