雪化粧、風花、冬木立、…
冬の言葉集めですか?
そうです。
冬を表す素敵な言葉をもっと知りたいです。
冬になると、木々は葉を落とし、世界は雪と静寂に包まれ、冬眠する動物もいます。
一方で、厳しい寒さに耐えながら生き生きとしている動植物の姿も見られます。
人々が温かい部屋に集まり、幸せな時間を過ごす季節でもあります。
そんな冬の訪れを感じる美しい言葉を一覧でご紹介します。
2文字、5文字、7文字の冬の季語もご覧ください。
目次
美しい冬の言葉:一覧
美しい冬の言葉を集めてご紹介します。
雪化粧(ゆきげしょう)
「雪化粧(ゆきげしょう)」は、あたり一面が雪で真っ白になり、化粧を施したように景色が一変することを表す言葉です。
雪化粧をした景色は、美しく幻想的です。見慣れた景色がまるで別世界のように神秘的になります。
「雪化粧」の使い方を例文で確認してみましょう。
【例文:雪化粧】
雪化粧をまとう山々は、とても静かで穏やかだ。
【例文:雪化粧(ゆきげしょう)】
うっすら雪化粧をした街並みは、クリスマスカードに入り込んだようだ。
風花(かざはな)
「風花(かざはな)」とは、晴天にちらつく雪のことです。
晴天にちらつく雪が風に舞う花びらのようであることにたとえられます。
風花は、冬の晴天に舞う雪の繊細な美しさを表現する言葉として使われます。
「風花」の使い方を例文で確認してみましょう。
【例文:風花(かざはな)】
冬の朝、窓の外に風花が舞う。
【例文:風花(かざはな)】
寒さが厳しい日に、風花の美しさを感じながら歩いた。
六花(りっか)
「六花(りっか)」は、雪の異称です。
「ろっか」「むつのはな」という読み方もあります。
雪の結晶が美しい六角形であることに由来します。
雪の結晶を六角形の花にたとえている詩的な言葉です。
「六花」の使い方を例文で確認してみましょう。
【例文:六花(りっか)】
六花の舞う林を歩くと、まるで異世界にいる気分だ。
【例文:六花(りっか)】
六花の模様が施されたステンドグラスは上品で華やかだ。
雪明かり(ゆきあかり)
「雪明かり(ゆきあかり)」は、降り積もった雪が反射して、夜も周囲が薄明るく見えることを表す言葉です。
雪明かりは、冬の夜ならではの、幻想的な光景です。
「雪明かり」の使い方を例文で確認してみましょう。
【例文:雪明かり(ゆきあかり)】
障子の上の雪明かりが静かに部屋を照らしている。
【例文:雪明かり(ゆきあかり)】
雪明かりを頼りに道を歩く。
冬木立(ふゆこだち)
「冬木立(ふゆこだち)」は、冬になって落葉した木々のことです。
紅葉が終わり、葉を落とした木々は、枝ぶりがはっきり見えます。
冬木立に雪が降り積もると、冬ならではの趣のある景観になります。
「冬木立」の使い方を例文で確認してみましょう。
【例文:冬木立(ふゆこだち)】
窓から雪が積もった冬木立が見える冬の日が好きだ。
【例文:冬木立(ふゆこだち)】
冬木立にとまる小鳥。
寒椿(かんつばき)
「寒椿(かんつばき)」とは、冬の寒中に咲くツバキのことです。
花言葉は、次の3つです。
【寒椿(かんつばき)の花言葉】
- 申し分のない愛らしさ
- 愛嬌
- 謙虚
冬の寒さの中で咲く赤い花の様子は、まさに申し分のない愛らしさです。
「寒椿」の使い方を例文で確認してみましょう。
【例文:寒椿(かんつばき)】
冬の朝、出掛けに玄関脇の寒椿を見ると、顔がほころぶ。
【例文:寒椿(かんつばき)】
寒椿の愛らしさに、しばし寒さを忘れる。
かっこいい冬の言葉:一覧
凛とした冬の空気を伝えるかっこいい冬の言葉をご紹介します。
凩(こがらし)
「凩(こがらし)」は、晩秋から冬にかけて吹く冷たい風のことです。
樹木を枯らす冷たい風であることから、「凩」と書いて「こがらし」と読みます。
寒さに震える風を想像できます。
「凩」の使い方を例文で確認してみましょう。
【例文:凩(こがらし)】
凩が吹き荒れて、冬の到来を告げる。
【例文:凩(こがらし)】
凩に震えながら家路を急ぐ。
幽天(ゆうてん)
幽天(ゆうてん)は、冬の空模様を表す言葉です。
「幽」の字には、「ほのか、うすぐらい」「物静か」などの意味があります。
冬の薄暗く静謐な空模様を表現しています。
「幽天(ゆうてん)」の使い方を例文で確認してみましょう。
【例文:幽天(ゆうてん)】
幽天の下をあてどなく歩く。
【例文:幽天(ゆうてん)】
窓辺でストーブの温もりを感じながら、幽天を眺めている。
樹氷(じゅひょう)
「樹氷(じゅひょう)」は、水滴が樹木などに吹き付けられて凍結してできた氷のことです。
樹氷は、気泡を多く含んでいるため、白色不透明の、もろい氷です。繊細で神秘的な姿をしています。
樹氷は、冬の自然の造形美として人々から愛されています。
「樹氷」の使い方を例文で確認してみましょう。
【例文:樹氷(じゅひょう)】
樹氷は、冬の大自然が織りなす芸術である。
【例文:樹氷(じゅひょう)】
樹氷は、冬の厳しさと美しさを同時に体現している。
冬将軍(ふゆしょうぐん)
「冬将軍(ふゆしょうぐん)」は、冬の厳しい寒さを表す言葉です。
冬将軍の語源は、ナポレオンがロシア遠征に失敗したときに、イギリスの新聞が「ロシアの冬将軍に敗れた」と報道したことに由来します。
英語では「General Frost 」(霜将軍)です。
直訳の「霜将軍」ではなく「冬将軍」と訳したところに、文学的なセンスを感じます。
「冬将軍」の使い方を例文で確認してみましょう。
【例文:冬将軍(ふゆしょうぐん)】
冬将軍の到来で、全国的に冷え込む。
【例文:冬将軍(ふゆしょうぐん)】
冬将軍がやって来たので、部屋にこもろう。
玄冬(げんとう)
「玄冬(げんとう)」は、冬の異称です。
「玄」は黒の意味があります。
中国の五行説で、冬は黒色です。
五行説では、季節のそれぞれに色が当てはめられています。
- 青春
- 朱夏
- 白秋
- 玄冬
「玄冬」の使い方を例文で確認してみましょう。
【例文:玄冬(げんとう)】
玄冬の夜空に、オリオンが煌めく。
【例文:玄冬(げんとう)】
玄冬の夜は、独特の静謐に包まれる。
冬の季語
冬の季語が使えるのは、立冬から立春の前日までです。
俳句に使える簡単でやさしい冬の季語をご紹介します。
冬の季語:2文字
2文字の美しい冬の季語をご紹介します。
季語 | 意味 |
凍(いて) | 寒さで凍りつくこと。 |
寒(かん) | 冬の寒さ。 |
冴え(さえ) | 寒気。 |
霜(しも) | 冬の早朝などに地面にできる氷の結晶。 |
雪舟(そり) | そり。 |
氷魚(ひお) | 鮎(あゆ)の稚魚。 |
冬の季語:5文字
5文字の美しい冬の季語をご紹介します。
季語 | 意味 |
帰り花(かえりばな) | 初冬、思いがけず返り咲く花。 |
寒薔薇(かんそうび) | 冬にも咲いているばら。 |
細雪(ささめゆき) | 細かにふる雪。まばらに降る雪。 |
冬茜(ふゆあかね) | 冬の夕焼け。 |
冬麗(ふゆうらら) | 冬の晴天。 |
冬霞(ふゆかすみ) | 冬に立つ霞。 |
冬の季語:7文字
7文字の美しい冬の季語をご紹介します。
季語 | 意味 |
銀杏落葉(いちょうおちば) | 明るく散り敷かれた銀杏の葉。 |
川音の時雨(かわとのしぐれ) | 川音を時雨の降る音と聞きなした言葉。 |
氷の衣(こおりのころも) | 物の表面に張りついた氷。 |
樹氷林(じゅひょうりん) | 樹氷のできた林。 |
柊の花(ひいらぎのはな) | 柊の、めだたない香りのよい白い小花。 |
星の入東風(ほしのいりこち) | 初冬、昴がよく見える頃に吹く北東風。 |
習字に使える冬の言葉:簡単
習字に使える美しい冬の言葉をご紹介します。
簡単に書けるものを集めました。
冬桜(ふゆざくら)
柚子(ゆず)
蜜柑(みかん)
氷柱(つらら)
初空(はつそら)
若水(わかみず)
冬の言葉:英語
冬にまつわる英語の言葉をご紹介します。
【冬の言葉:英語】
Blizzard | 吹雪。 |
Cold | 寒い。 |
Cozy | 暖かい。居心地が良い。 |
Frost | 霜。 |
Frostbite | 凍傷。 |
Frosty | 霜が降りた。 |
Huddle | 身を寄せ合う。 |
Ice | 氷。 |
Icicle | つらら。 |
Icy | 凍った。 |
Snow | 雪。 |
Snowfall | 雪降り。 |
Snowy | 雪の降った。 |
Warm | 暖かい。 |
Wintery | 冬のような。 |
美しい冬の言葉を楽しもう
美しい冬の言葉を集めてご紹介しました。
凍てつく寒さがあってこその美しい言葉を知ると、ますます冬が好きになりそうです。
美しい冬の言葉を楽しんでみましょう。冬の情緒をより深く味わうことができます。