日本語の動詞とは?一覧で解説

日本語の動詞とは?一覧と活用表で解説

動詞とは、国語の品詞の一つです。

 

  • 走る(動作)
  • 流れる(作用)
  • いる(存在)

 

動詞は、事物の動作・作用・存在などを表します。

 

大切な品詞ですが、あまり意識することなく使っています。

では、こちらで、改めて動詞についておさらいしましょう。

 

日本語の動詞の基礎知識を、一覧や活用表付きでわかりやすくまとめました。確認してみましょう。

 

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【一覧】動詞とは

動詞とは

動詞とは、事物の動作(どうする)・作用(どうなる)・存在(ある・いる)などを表す単語です。

 

  • 彼は 走る (動作)
  • 水が 流れる (作用)
  • 私が いる (存在)

 

上記のように、終止形が必ずウ段の音で終わります。

単独で文節を作れる自立語です。

形容詞形容動詞とともに用言です。用言とは、自立語で活用があるものです。

 

デジタル大辞泉では、動詞を次のように説明しています。[注1]

【デジタル大辞泉】

どう‐し【動詞】

国語の品詞の一。事物の動作・作用・状態・存在などを表す語で、形容詞・形容動詞とともに用言に属する。活用のある自立語で、文中において単独で述語になりうる。その言い切りの形は、一般にウ段の音で終わるが、文語のラ行変格活用の語に限り、「り」とイ段の音で終わる。口語の動詞には、五段・上一段・下一段・カ行変格・サ行変格の5種類の活用形式があるが、文語の動詞には、四段・上二段・下二段・上一段・下一段・カ行変格・サ行変格・ナ行変格・ラ行変格の9種類の活用形式がある。
[類語]品詞・体言・用言・名詞・代名詞・形容詞・形容動詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞・助詞・助動詞

 

動詞は、単独で述語になります。組み合わせによっては、主語・修飾語・接続語にもなります。

【動詞の働き】

組み合わせ 成分
単独 述語 話す
+格助詞 主語 話すのが
+助動詞 修飾語 話すように
+接続助詞 接続語 話せば

 

動詞を意味別に一覧表で見ていきましょう。

 

1.動作

動作を表す動詞です。

 

【例文一覧:動作(どうする)を表す動詞】

パンを 食べる 

水を 飲む 

本を 読む 

彼は 走る 

私は 歩く

彼女は 泳ぐ

私を 見る

帰りを 待つ 

アリアを 歌う

私は 起きる 

彼は 寝転ぶ

彼女は 踊る 

手紙を 書く

 

2. 作用

作用を表す動詞です。

 

【作用(どうなる)を表す動詞】

雨が 降る 

川が 流れる

花が 咲く 

木の葉が 揺れる

 

3. 存在

存在を表す動詞です。

 

【存在(ある・いるを表す動詞】

人が いる

学校が ある

犬が おる

 

[注1]小学館/デジタル大辞泉

 

【性質】動詞の4つの性質

動詞の4つの性質

 

動詞の性質は次の4つです。

 

  1. 終止形がウ段の音で終わる
  2. 自立語である
  3. 5種類の活用がある(五段活用・上一段活用・下一段活用・カ行変格活用・サ行変格活用)
  4. 自動詞・他動詞・可能動詞・補助動詞の4種類がある

一つひとつの性質を詳しく確認していきましょう。

 

性質1. 動詞は終止形がウ段の音で終わる

動詞は終止形(基本の形)が必ずウ(u)段の音で終わります

 

【例:動詞の終止形はウ段で終わる】

行く(ku

いる(ru

読む(mu

 

これは、動詞の形の大きな特徴です。

 

性質2. 動詞は自立語である

動詞は、自立語です。

自立語とは、単独で意味がわかり文節を作れる語のことです。

 

【例:動詞は自立語である】

話す

歌う

歩く

どれも一単語だけで意味がわかり、文節を作れる

 

性質3. 活用が5種類ある

動詞には5種類の活用があります。

 

  1. 五段活用
  2. 上一段活用
  3. 下一段活用
  4. カ行変格活用
  5. サ行変格活用

 

例で確認してみましょう。

 

【例:動詞の活用】

五段活用 ・読む ・貸す ・動く
上一段活用 ・着る ・起きる
下一段活用 ・出る ・受ける
カ行変格活用 ・来る 一語だけ
サ行変格活用 ・する

 

 

性質4. 自動詞・他動詞・可能動詞・補助動詞の4種類がある

動詞には4つの種類があります。

種類 特徴
自動詞 主語自体の動作を表す 電気が消える
他動詞 主語とは別のものに及ぼす動作を表す 彼が電気を消す
可能動詞 可能の意味がある動詞 話せる 飲める
補助動詞 直前の文節を補助するための動詞 話を聞いておく

 

それぞれについて、詳しくは後述いたします。

 

【活用】動詞の活用5種類

動詞の性質でご紹介したように、動詞には5種類の活用があります。

 

  1. 五段活用 (「読む」「貸す」など)        
  2. 上一段活用(「着る」「起きる」など)
  3. 下一段活用(「出る」「受ける」など)
  4. カ行変格活用(「来る」一語)
  5. サ行変格活用(「〜する」)

 

五段活用

動詞の五段活用は、活用語尾がア・イ・ウ・エ・オの五段に変化します。

さらに、五段活用は、活用する行によって「◯行五段活用」と分類されます。

例えば、「咲く」はカ行で活用するため、「カ行五段活用」と分類されます。

 

カ行 ガ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ラ行 ワア行 用法
基本形

(例)

咲く 泳ぐ 消す 勝つ 死ぬ 飛ぶ 飲む 売る 買う
語幹 およ
未然形 か・こ が・ご さ・そ た・と な・の ば・ぼ ま・も ら・ろ わ・お ナイ

ヨウ

連用形 き・い ぎ・い ち・っ に・ん び・ん み・ん り・っ い・っ マス

終止形 言い切る

 

連体形 トキ

 

仮定形

 

命令形 命令

 

 

他の

基本形

 

歩く

行く

急ぐ

騒ぐ

押す

返す

立つ

打つ

死ぬ一語 遊ぶ

選ぶ

勇む

恨む

乗る

集まる

洗う

扱う

 

*ナ行五段活用は「死ぬ」の一語だけです。

 

【動詞の五段活用の見分け方】

動詞の五段活用の見分けるためには「ナイ」をつけてみましょう。活用語尾がア段なら五段活用の動詞です。

咲く→咲ナイ→活用語尾が「か:ア段」→五段活用

読む→読ナイ→活用語尾が「ま:ア段」→五段活用

 

【五段活用の音便】

音便とは、発音しやすいように音が変化することです。

  • 読むだ→読

「読む」に「だ」がつくと、発音の関係から「む」が「ん」に変化します。

五段活用の動詞の音便には3種類あります。

 

イ音便 : 書く+た→書いた

撥音便 : 読む+だ→読んだ

促音便 : 走る+ても→走っても

 

イ音便は「い」に変わる音便です。「咲いた」などがあります。

撥音便は「ん」に変わる音便です。「選んだ」などがあります。

促音音便は「っ」に変わる音便のことです。「立った」などがあります。

 

上一段活用

動詞の上一段活用は、活用語尾にイ段の音が入ります。

アイウエオ段の「ウ」よりも上にある「イ段」を中心に活用するため、上一段活用といいます。

 

【動詞の上一段活用】

ア行 ガ行 タ行 ナ行 バ行 マ行 用法
基本形

(例)

居る 着る 落ちる 煮る 延びる 試みる
語幹 こころ
未然形 ナイ

ヨウ

連用形 マス

終止形 いる

 

きる ちる にる びる みる 言い切る
連体形 いる

 

きる ちる にる びる みる トキ
仮定形 いれ

 

きれ ちれ にれ びれ みれ
命令形 いろ

いよ

きろ

きよ

ちろ

ちよ

にろ

によ

びろ

びよ

みろ

みよ

命令
 

他の

基本形

 

用いる 起きる 朽ちる 似る 浴びる 省みる

 

上一段活用には、語幹と活用語尾が同じものもあります。

例えば、「居る」などです。この場合、語幹は「◯」で示しました。

 

【動詞の上一段活用の見分け方】

動詞の上一段活用を見分けるためには、「ナイ」をつけてみます。「ナイ」の直前の音が「イ段」の音になっていれば上一段活用です。

 

起きる→起ナイ→活用語尾が「き:イ段」→上一段活用

着る→着(き)ナイ→活用語尾が「き:イ段」→上一段活用

 

下一段活用

動詞の下一段活用は、活用語尾にエ段の音が入ります。

アイウエオ段のウ段よりも1つ下にあるエ段を中心に活用するため、下一段活用といいます。

【動詞の下一段活用】

ア行 カ行 サ行 タ行 ハ行 用法
基本形

(例)

得る 受ける 乗せる 建てる 食べる
語幹
未然形 ナイ

ヨウ

連用形 マス

終止形 える

 

ける せる てる べる 言い切る
連体形 える

 

ける せる てる べる トキ
仮定形 えれ

 

けれ せれ てれ べれ
命令形 えろ

えよ

けろ

けよ

せろ

せよ

てろ

てよ

べろ

べよ

命令
 

他の

基本形

 

見える 負ける 痩せる 捨てる 述べる

 

下一段活用は、上一段活用と同様に、語幹と活用語尾が同じものもあります。

例えば、「得る」などです。この場合、語幹は「◯」で示しました。

 

【動詞の下一段活用の見分け方】

動詞の下一段活用を見分けるためには、五段活用・上一段活用と同様に、「ナイ」をつけてみます。「ナイ」の直前の音が「エ段」の音になっていれば上一段活用です。

 

見える→見ナイ→活用語尾が「え:エ段」→下一段活用

食べる→食(べ)ナイ→活用語尾が「べ:エ段」→下一段活用

 

カ行変格活用

動詞のカ行変格活用は「来る」一語のみです。

カ行を中心に変則的に活用します。

 

【動詞のカ行変格活用】

ア行 用法
基本形

(例)

来る
語幹
未然形 ナイ

ヨウ

連用形 マス

終止形 くる

 

言い切る
連体形 くる

 

トキ
仮定形 くれ

 

命令形 こい 命令

 

「来る」は、カ行を中心に変則的に活用します。語幹と活用語尾が同じです。

カ行変格活用の動詞は「来る」一語のみと覚えておきましょう。

 

サ行変格活用

動詞のサ行変格活用は、「する」「〜する(複合語)」「〜ずる(複合語)」です。

サ行を中心に変則的に活用します。

サ行 用法
基本形

(例)

する
語幹
未然形 し・せ・さ ナイ

ヨウ

連用形 マス

終止形 する

 

言い切る
連体形 する

 

トキ
仮定形 すれ

 

命令形 しろ・せよ 命令

 

「する」は、サ行を中心に変則的に活用します。語幹と活用語尾は同じです。

サ行変格活用の動詞は、「する」です。

「する」は、「びっくりする」のように、他の語と結び付いて複合語にもなります。これら「〜する」も、サ行変格活用です。

また、「禁ずる」のように、発音が濁ることもありますが、これも発音が濁っただけなので、サ行変格活用に分類されます。

 

自動詞と他動詞

自動詞と他動詞

 

動詞には自動詞と他動詞があります。

 

  • 自動詞:主語の動作を表す→お湯が湧く
  • 他動詞:主語ではないものに及ぼす動作を表す→湯を沸かす

 

「お湯が沸く」は、「お湯が」という主語の動作を表しています。こうした動詞が自動詞です。

「お湯を沸かす」は、誰かがお湯に対して及ぼす動作を表しています。こうした動詞が他動詞です。

「沸く」も「沸かす」も意味がは近いのですが、働きが違うのです。

 

また、次のように全く語形が同じ自動詞と他動詞もあります。

  • ドアが開く自動詞
  • ドアを開く他動詞

 

対になっている自動詞と他動詞を表で確認してみましょう。

【自動詞と他動詞】

自動詞 他動詞
お湯が沸く 私がお湯を沸かす
肉が焼ける 彼が肉を焼く
蝶が集まる 彼女が蝶を集める
ドアが開く 私がドアを開く
電気が消える 父が電気を消す
心が折れる 事件が心を折る

 

全て自動詞と他動詞に、対になるものがあるわけではありません。

対になる他動詞がない自動詞 ある・いる・来る

気付く・憧れる

対になる自動詞がない他動詞 着る・叩く

読む・投げる

叱る・蹴る

命じる

 

可能動詞

可能動詞

 

「読む」と「読める」の違いはなんでしょう。

「読める」には、「読む」に「することができる」という可能の意味が加わっています。

五段活用の動詞に可能の意味が加わった動詞を、可能動詞といいます。

 

  • 可能動詞:五段活用の動詞に可能の意味が加わる

 

例で確認してみましょう。

 

【例:可能動詞】

話す→ 話せる

行く→ 行ける

飲む→ 飲めない

遊ぶ→ 遊べる

 

五段活用の可能動詞に可能の意味が加わって可能動詞になりますが、可能動詞そのものは下一段活用です。命令形はありません。

対応する可能動詞があるのは五段活用の動詞だけです。

 

可能動詞については記事ブログ内に詳しい記事があります。こちらもご覧ください!↓

可能動詞の4つの特徴!助動詞との見分け方

 

補助動詞:ひらがな表記する

補助動詞

 

補助動詞とは、動詞の意味が薄れて、直前の文節を補助するために使われる動詞のことです。

 

【例:補助動詞】

動詞 本来の用法 補助動詞
おく 荷物を置く よく見ておく
いく 学校に行く 学校に寄っていく
ある ここにカップがある これはカップである
いる 犬がいる 犬が待っている
みる 彼女を見る 彼女を見てみる
くる 彼が来る 彼がやってくる
やる 餌をやる 食べさせてやる
くれる 本をくれる 本を読んでくれる
あげる 手を上げる 手をつないであげる
しまう 服をしまう 服を破いてしまう
もらう お弁当をもらう お弁当を作ってもらう

 

公文書では、補助動詞はひらがな表記します。覚えておきましょう!

 

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動詞を確認しておこう

動詞は物事の動作などを表す重要な品詞です。

性質や種類などをわかりやすくまとめました。

記事作成をしていて動詞の使い方を間違えることはあまりないかと思います。

それでも、気をつけることがあるとすれば、補助動詞をひらがな表記することです。

補助動詞は、「やって来る」と漢字表記するのではなく、「やってくる」とひらがな表記します。「よろしくお願い致します」は「よろしくお願いいたします」とひらがな表記します。

これだけは覚えておきましょう。

 

参考文献:株式会社学研プラス「学研パーフェクトコースわかるをつくる中学国語」

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